ESPN、MLBとの契約を途中解除か。

アメリカのESPNは、MLBと2022年から7年契約を結んでいますが、この契約には途中解約が可能なオプション(オプトアウト)が付けられています。これはESPN側・MLB側の双方が持っている権利ですが、今年3月にこの権利を行使するかどうかを決める必要があります。もし行使された場合、今シーズンをもって契約は終了します。


この話は昨年も話題になっていて、ESPN側が行使するのでは・・・と囁かれてきました。現在も水面下で駆け引きが繰り広げられているものと考えられます。もし行使された場合、MLB側としてはESPNと再度契約を結び直す気はないと報じられています。

アメリカ国内におけるMLBの放映権はいろいろと複雑なのですが、ESPNは全米向け中継の放映権を年間5.5億ドルで購入しています。レギュラーシーズンでは主に日曜のナイトゲームを中継。その他、オールスター前日のホームランダービー、そしてポストシーズンではワイルドカードプレーオフを担当しています。

ESPNとしてはこの金額が割高と感じており、いったん契約を解除し、もっと低い金額での再契約を視野に入れているようですが、MLBが事前に釘を刺したことになります。それならば、他の買い手を探したほうがよいというわけですね。


その場合、テレビよりもストリーミングのほうに動く公算が高く、すでに金曜のナイトゲームの権利を獲得しているAppleなどの名前が浮上してきます。

また、昨年完了した旧Bally Sportsの破綻処理にともない、いくつかの球団のローカル放映権がMLBの直轄となりましたが、ESPNがこれらの権利を買い取ることでローカル市場への参入を狙っているのでは・・・との見方も出ています。


NBAが2025-26シーズンから新たな契約サイクルに入ることで、MLBはNBAに抜かれ、アメリカ3番目のプロスポーツリーグとなります。そんな情勢ですから、これ以上の減額は食い止めたいところでしょう。

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