トップランク、ESPNの後釜探しに苦戦。
ボクシングの大手プロモーター・トップランクは、今年の8月でESPNとの契約が満了することが決まっていますが、その先について不透明感が漂っています。
ESPNは新たな放送局が決まったら、直ちに契約を終了してもよいと考えていると報じられています。要するにコストに見合わないということでしょうか。トップランクはNetflixやWBDと接触しているようですが、いい感触は得られていないようです。
このまま次が決まらないようであれば、特定の放送局との専属ではなく、選手やイベント単位で柔軟に契約していくことも考えられます。その候補としてあがっているのが「ProBox TV」という中規模のプロモーターです。ProBox TVはYouTubeなどで無料で試合を配信しており、ここにトップランク所属の選手を何人か送り込むのだとか。
これだけ状況が混乱しているのは、やはり「リヤド・シーズン」を率いるサウジのトゥルキ・アラルシク長官の存在ということになります。先日はカネロ・アルバレス選手と4試合の契約を結んだと発表。9月にはテレンス・クロフォード選手と3階級差の対決が実現する見込みです。
メキシコの祭日であるシンコ・デ・マヨ(5月5日)の付近では、メキシコ人ボクサーによる試合が多数開催され、カネロ選手も毎年この時期に試合を行っています。当初は人気YouTuberのジェイク・ポールとの対戦が噂されましたが、今回の契約によって、サウジでウィリアム・スカル選手との対戦が決定。スーパーミドル級の4団体統一戦となります。
こうなってくると、トップランクと契約する井上尚弥選手も当然のように巻き込まれていくことになります。次戦は6月頃とも言われていましたが、5月3日に繰り上がることになりそうです。
ラスベガスでの開催で、当初の予定通りアラン・ピカソ選手との対戦になります。ピカソ選手もメキシコ人であり、またトップランクと契約しています。カネロ選手をサウジに持っていかれた替わりに・・・という感じです。ESPNにとっても最後のビッグマッチになるかも。
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