【残念】問題発言2件

あらゆるスポーツを取り扱う当ブログとしては、特定の競技の批判はあまりせず、批判せざるを得ない場合はなるべく建設的な内容になるよう努めてはいるのですが、最近立て続けに起こった件については何かしら言わなきゃいけないな・・・と思っています。


ひとつ目は、2月16日に開催された自転車の「東京クリテリウム」で起こった出来事です。この発言、現在はカットされていますが、YouTubeのライブ配信でがっつり乗ってしまいました。

私も自転車ロードレースを長年視聴し続けてきた者なので、こういう発言が生じる背景については多少なりとも理解しているつもりではあります。


しかしながら、このレースは昨年まで「神宮外苑クリテリウム」として開催されてきた学生の大会であり、今年はエキシビションという形ではありますが、日本のトップカテゴリーであるJプロツアーのレースが合流したものです。これまで郊外や地方都市で開催されてきたレースを都心で開催するという、外に向けた絶好のアピールの場をこういう形で潰すことになったのは極めて残念です。


そしてもう1件は、これも結構大きく報道されてしまってますが、Mリーグの公式リポーターを務めていた伊藤友里さんが体調不良で降板したという話です。この背景として、Mリーグ所属のプロ選手がこれもYouTubeのライブ配信において、彼女を批判する発言を行い、多くの人が耳にしてしまったことがあげられます。

ただ、これは単なるきっかけに過ぎないのでしょう。それ以前からも彼女にはSNSで批判の声があったと聞いています。また、この件が報じられてからは、プロ選手の発言に賛否両論が巻き起こり、選手にも誹謗中傷があったようです。


この件自体は、選手の謝罪によって表向きは解決しています。それでも両者に対して誹謗中傷が止まない状況は心を痛めるに十分だったと推察されます。


麻雀の中継はその専門性から実況・解説・レポーターもプロ選手が担当するのが通例となっていますが、その中でプロ資格を持たず、外部のフリーアナウンサーとして担当してきた彼女に対して冷ややかな目があるのは事実でしょうが、「この熱狂を外へ」というMリーグの理念を体現できる人物だったとも思いますので、あまりにも残念な出来事です。


今回取り上げた2件は、マイナーとされるものがメジャーを目指していく際に「内向きの論理」がそれを阻害するということがよく分かる事例です。それが外に出ると通用しないんだよということは、昨今のフジテレビによるガバナンス欠如と根っこが同じです。


そして、SNSによる誹謗中傷の問題はここ数年でとくに悪化しているように感じられます。個人的には公権力の介入には否定的ですが、このままエスカレートが続き、自浄作用が働かない状態が続けば、何かしらの介入は容認せざるを得なくなってきます。

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