韓国JTBCが危機か。LPGAが未払いで提訴へ。
米女子ゴルフツアーのLPGAは、韓国で放映権を持つJTBCの親会社・中央日報を提訴したと発表しました。2024年と2025年の放映権料などが未払いになっているとのこと。両者の契約は今年までで、すでにLPGAは新たなパートナー探しを始めていると報じられています。
今年3月に開催される予定だった「ファーヒルズ・朴セリ選手権」が中止となったことが事の発端です。中止になった理由として「2024年と25年の大会においてイベントの引受人が支払い義務を一切果たさなかった」と記されていますが、その引受人というのが実はJTBCでした。
この大会は2018年に始まり、最初の名前は「Hugel-JTBC LAオープン」でした。その後何回か名前が変わり、昨年から韓国の投資会社であるファーヒルズ(Fir Hills)が冠スポンサーとなっていますが、実際にはJTBCが賞金や経費をLPGAに支払っていたことになります。
ファーヒルズはJTBCにスポンサー料を支払っていることになりますが、JTBCはLPGAに支払っていないわけですから、これはどうしたことか。さらに、この問題をきっかけとしてJTBCが放映権料も支払っていないことが明らかになってしまったのです。
JTBCは昨年末に、子会社で80人規模のリストラを行ったと報じられています。その際にLPGAだけでなく、PGAなどの放映権料も支払いが滞っていることが判明しています。どうやら資金繰りが悪化しているようです。
このリストラの方法もなにか変で、辞める社員がチームとなって別会社を設立する、しかもその資金は社員が負担するという内容が盛り込まれているとのこと。こうなると、業務を新しい会社に移したうえで、元の会社を倒産させるのでは・・・という見方が浮上します。
JTBCは、2026~32年のオリンピック、そして2026年と2030年のFIFAワールドカップを独占放送すると発表しています。大手放送局3社(KBS,MBC,SBS)を出し抜いたことに韓国では衝撃が走りました。しかし、実際にはだいぶ無理をしていたのかもしれません。今後、放映権契約の取り消しに発展するようなことはあるのでしょうか。
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