韓国JTBC、五輪とW杯を両取り。
韓国の有料放送局であるJTBCは、2026年と2030年のFIFAワールドカップについて独占放映権を獲得したと正式に発表しています。2027年の女子ワールドカップなども対象に含まれているとのことです。
JTBCはオリンピックについては2026~32年の計4大会について独占放映権を獲得しており、世界の2大スポーツイベントの「両取り」に成功しました。
このは今年5月に報じられていたのですが、今回正式に決定し、FIFAとの調印も行われたとのことで再度話題になっています。
日本ではジャパンコンソーシアムが結成されたように、韓国でも主要テレビ局による「コリアプール」によって放映権が購入されてきましたが、韓国3大新聞の一角・中央日報の傘下であるJTBCが横からかっさらっていった形です。
今回の記事で登場したのが「普遍的視聴権」という言葉。韓国の放送法で規定されている、いわゆるユニバーサル・アクセス権のことなのですが、韓国では五輪やワールドカップのような国民的スポーツイベントについて、国民の90%以上が視聴できることを義務付けています。それに対して、JTBCはすでに95%以上の世帯が衛星やCATVを通じて視聴可能であるとしています。
有料放送局が権利を獲得したからといって、すべてが有料になるわけではなく、五輪の開会式や主要な競技、ワールドカップの韓国戦や決勝戦などについては、おそらく契約で無料放送が義務付けられるものと考えられます。また、サブライセンスによって地上波で無料放送されることも考えられます。
結局のところ、放映権料の高騰というのは競争相手があってのことで、今回JTBCのような横からさらっていく業者がいるからこそです。翻って日本を見た場合、五輪は2032年まで契約がありますが、ワールドカップについては次回どうなるか未定です。カタール大会のABEMAのような存在が現れなければ、さらに交渉は難航することになります。
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