中国TCL、五輪TOPパートナーに。
中国の家電メーカー・TCLは、IOC(国際オリンピック委員会)とスポンサー契約を結びました。最上位カテゴリーにあたるTOP(The Olympic Partner)の一員となります。契約は2032年までです。
TOPは一業種一社が原則となっており、TCLは「AV機器」と「家電」が対象となっています。マネーだけでなく、TCLの製品も今後五輪の現場に供給されることになります。
AV機器のカテゴリーは昨年までパナソニックが契約していましたので、その後釜になります。意外とすんなり決まったといったところでしょうか。
パナソニックが撤退したのは、もちろん東京五輪が終わったこと、汚職事件などでイメージが傷ついたことといった理由もあげられますが、パナソニック自体が大きく変化しており、いわゆる家電メーカーから脱皮していることがあげられます。
先日は「パナソニックが解散する」といったニュースも流れています。実際は持株会社の話であり、事業会社、そしてブランドとしてパナソニックは消えないわけですが、採算性が低くなっているテレビ部門については売却が検討されているとのことです。
パナソニックのAV機器は五輪の放送センターなどに多数納入されましたが、それによって会社の評判が上がるわけでもありません。B2B部門の売上が伸びている中、あえて五輪に多額のマネーを投じる理由は薄くなっていました。
そういう意味で、テレビの出荷台数では世界2位のシェアを持っているTCLが引き継ぐというのは自然なことと言えます。今後は、同様に撤退したトヨタやブリヂストンの後釜がどうなるかが気になるところ。ただ、中国企業に染まるのもなんだかなという感じなので、他国の企業にも頑張っていただきたいところではあります。
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