サウジ&TKOのボクシング進出が正式発表。
WWEやUFCなどを傘下に持つTKOホールディングスは、サウジアラビアでスポーツイベント等を手がけるSelaと複数年のパートナーシップを発表。ボクシングのプロモーションに参入します。
この話自体は以前から持ち上がっていましたが、正式な形となりました。ここ最近のプロボクシングは「リヤド・シーズン」を率いるサウジのTurki Alalshikh(トゥルキ・アルシェイク)氏が派手に動いており、半ば牛耳っている状態です。トゥルキ氏が昨年買収したボクシングメディア「ザ・リング」もこの話に加わっており、さらに影響力を強めることになります。
Sela社もサウジの政府系投資ファンド・PIFの傘下にあります。また、PIFを含むサウジ資本が所有しているプレミアリーグ・ニューカッスルのメインスポンサーとしても知られます。
具体的なイベントのスケジュールや契約選手についてはここ数か月以内に発表されるとしていますが、ここで気になるのがトップランクの動向ということになります。ESPNとの契約がまもなく切れるため、後釜を探していますが苦戦も伝えられます。
リヤド・シーズンはDAZNと独占契約を結んでいますが、TKOとSelaはまた別の動きをすると考えられます。こちらの契約の話が裏で進んでいるのも、トップランクが苦戦している背景なのでしょう。
一説では、9月にも開催される予定のカネロvs,クロフォード戦をSelaが手がけ、Netflixで中継させるのでは・・・とのこと。今年からWWEの中継を開始したNetflixなだけにさもありなん、といった話です。
トップランクと契約し、またリヤド・シーズンがスポンサーとなっている井上尚弥選手への影響も気になりますが、ここにきて5月に対戦を予定していたアラン・ピカソ選手が突如辞退したという報道が。ピカソ選手もトップランクの所属であり、マッチメイクはしやすかったはずなのですが・・・このあたりもまた混乱です。
代役候補とされるラモン・カルデナス選手はProBox TVと契約を結んでいます。ProBox TVはトップランクの後釜候補とされていますが、こういう形で名前が浮上してくるというのは正直残念なところもあります。ProBox TVは大手ボクシングメディア・BoxingSceneの系列とのことで、ザ・リングとのメディア戦争という側面も浮上しています。
0コメント