FIFA、クラブW杯の賞金総額を$10億に。

FIFAの理事会が開催され、いろいろな発表がされているのですが、当ブログ的に真っ先にお伝えしなければならないのは、今年6~7月に開催されるクラブワールドカップの賞金総額が10億ドルになるということです。


この大会の放映権はDAZNがグローバルで獲得していますが、その金額も10億ドルとされています。そこに大会スポンサーからの協賛金も加わり、予算は20億ドル程度になるそうですが、インファンティーノ会長の発言によると「この大会で得られた収益はすべて参加クラブと世界中のクラブの連帯を通じて分配され、FIFAは1ドルも保持をしない」のだとか。

「世界中のクラブの連帯」とありますが、今回は32の出場枠に入れなかったクラブに対しても2億ドル程度が「連帯金」という名目で支払われるのだとか。具体的な配分先は不明ですが、欧州のクラブに手厚く配分されるとしています。


イギリスのBBCは、欧州のプロサッカーリーグの連合であるEuropean LeaguesのClaudius Schafer会長のコメントを掲載し、この連帯金の行方によっては、中小のリーグのバランスに大きく影響を与えることを懸念すると発言しているのですが、我々のような欧州以外の人間からすると、余計なお世話だとも言いたくなります。

賞金総額10億ドルの配分も公表されていませんが、やはり欧州のクラブに手厚くなるのではとされています。欧州のビッグクラブはこの時期「出稼ぎ」に行きますので、2,000万ドル程度であれば軽く稼げてしまうとのこと。ただでさえ、過密日程が批判されており、主力メンバーを参加させないクラブが出るとも指摘されています。餌をまかないとどうしようもありません。


2022年のFIFAワールドカップは賞金総額4.4億ドルで、優勝賞金は4,200万ドルだったとのこと。同程度の割合であれば、今回の優勝賞金は約9,500万ドルになるという計算です。

イタリアのメディアの報道では、グループステージ敗退のクラブにも少なくとも1,500~1,800万ユーロ程度が支払われるとのことで、日本円だと24~28億円程度になります。当初噂されていた5,000万ユーロには到底及びませんが、浦和レッズもそれなりの金額を貰えることになります。


まずは選手やスタッフに配分するとして、残りをどのように使うのか。税金で持っていかれるのも嫌なので、できれば年内に使い切りたいところではあります。となると、大物選手を獲得するための移籍金に費やすのか、それとも設備投資に使うのか。それはそれで頭が痛そうです。

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