MLB.TVがライセンス提供へ。ESPNも候補。

MLBが提供しているストリーミングサービス「MLB.TV」。アメリカ国内向けのものと国外向けのものがありますが、今回は国内向けの話です。現在はMLBのWebサイトからの直販のみとなっていますが、他社にライセンスするという話が出ています。


国内向けのMLB.TVはテレビで放送されない試合をすべて視聴できるというものです。テレビの放映権は全米向けとローカル向けがあるため、どの試合が放送される(されない)かは地域によって異なります。

MLB.TVは今年のアメリカ国内における開幕戦で大きな障害が発生しており、ライセンスを供与することは負荷の分散につながるでしょう。


なお、10球団についてはローカルの試合についてもオプションサービスで視聴することができます。うち5球団は放送局との提携で、残りの5球団は旧Bally Sports(現FanDuel Sports Network)の破綻処理によって、ローカル放映権がMLBの直轄となっています。

では、具体的にどの会社がライセンスを取得するかという話ですが、候補として真っ先にあがっているのはESPNだったりします。ご存知の通り、ESPNは今年限りでMLBの全米向け放映権の契約を終了することが決定しています。

ESPNは、現在支払っている放映権料を年間5.5億ドルから2億ドル以下に減額する提案をしていたと報じられています。あまりにも低い提示により決裂に至ったわけですが、かと言ってESPNにとってMLBはまったく不要なコンテンツではないというわけですね。もともと、一部のローカル放映権の取得を提案していたという話もあります。

ESPNが有力視される理由としては、NHLで同様のサービス「NHL Power Play」を運営しているという点があげられています。すでにノウハウが構築されてますし、またNHLとMLBではシーズンが反対なので無駄がありません。

ESPNの撤退後の権利については、NBC・FOX・YouTubeといった名前があがっているようですが、ESPNのもともとの契約は2028年までだったため、新たな契約が結ばれても同様に2028年までとなりそうです。そして、2029年以降の新しい契約に関しては、さらに多くの球団のローカル放映権がMLB直轄となり、パッケージ化された形で販売されることが見込まれます。


そこに日本も巻き込まれる可能性が出ています。電通が結んでいる契約もまた2028年までだからです。電通が一括して日本の放送局に卸す形が変わるとなると、Amazon・Apple・Netflixなど外資系のストリーミングが出てきそうです。ESPNはディズニー系列ですから、disney+という可能性もまた出てきます。

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