DAZNが反省? 当面値下げしない宣言。
一昨日に行われた、ドコモとDAZNによる記者発表は「NTTドコモ×DAZNパートナーシップ契約締結発表会」という題名だったそうですが、その後の報道を確認するといまいち反響がありません。DAZN込みだと思い切った価格設定のように見えますが、裏を返すとDAZNの分を除けばさほど魅力のないブランだったということになるでしょうか。
この記者発表には、サッカー界から槙野智章さん、野球界から杉谷拳士さん、そしてお笑い芸人のすゑひろがりずが出席していましたが、彼らの発言を記事にしたのはスポニチくらいです。最近のスポニチはとにかく記事の数が多く、それだけPV稼ぎに必死であることは分かりましたが・・・うーん。
ちなみに司会は「やべっちスタジアム」にも出演されている、フリーアナウンサーの田口尚平さんだったとのことです。
それほど多くない記事の中で、特徴的だったのは広告業界のメディアである「AdverTimes」でしょうか。DAZNはドコモが蓄積している約1億ユーザーのデータを活用することで、広告収入を増加させたい意向です。逆にドコモは、自らが運営に関与するスタジアム・アリーナで開催されるスポーツイベントを活用して、DAZNとの協業を進めていくものと思われます。
当日の記者発表に出席したジャーナリストの方のXなども確認しましたが、どうもDAZNの料金に関するネタが連発したようで、もはや笹本CEOの持ちネタとなっている感があります。笹本CEOは「当面値上げはしない」との考えを示し、ドコモの齋藤副社長も「仮にDAZNが値上げしても、ドコモMAXが追随することはない」と発言しています。
もうひとつ取り上げたいメディアはサッカーキングです。「Lemino」で配信されているサッカーなどのコンテンツをどうするのか、という点に触れています。齋藤副社長の回答は、現時点でまだ決まっておらず、これから検討していくというものでした。
DAZNとLeminoでコンテンツの相互乗り入れという線は考えられますが、Jリーグにとってはリスク分散という側面もあり、J3リーグやルヴァンカップが同じところに集まるというのは必ずしもいいこととは言えません。ただ、来年開催される「特別大会」については充分可能性があるでしょう。
また、有料コンテンツの「Lemino Football」は海外サッカーの映像も使われており、DAZNやU-NEXTと協調関係を築いていますので、こちらの展開も気になるポイントです。
あとはボクシング中継ということになるでしょうか。5月の井上尚弥選手の試合はAmazonでの配信ですが、9月はLemino、12月はDAZNになると想定されますので、両社が協調する余地が充分にあると言えます。
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