豪DAZN、ラグビーリーグの厳しい競争に直面。
オーストラリアのFoxtelを買収したDAZNですが、さっそくオーストラリアで大型案件の放映権が獲得できるかが注目されています。2026年10~11月にかけて、地元オーストラリアとパプアニューギニアで開催されるラグビーリーグ・ワールドカップです。
ラグビーリーグは13人制で、日本で普及している15人制のラグビーユニオンとはルールが異なっています。オーストラリアではラグビーリーグのほうが人気が高く、またパプアニューギニアでは「国技」となっているとのこと。
前回大会は2022年にイングランドで開催され、オーストラリアではFoxtelが放映権を獲得しました。よって、DAZNにとっては防衛戦にあたるのですが、前回は時差の関係から無料放送が見送られて、結果的にFoxtelに回ってきたという経緯があります。契約が発表されたのは、開幕から2か月半ほど前でした。
地元開催では当然放映権料がはね上がり、主催者は2,000万豪ドル(約18.5億円)を目標にしているとのこと。競合も多く、無料放送のSevenとNine、そしてAmazonも候補にあがっています。
なお、今回の大会はユニバーサル・アクセス権を規定する「反サイフォン法」に指定されており、オーストラリア代表の試合は無料での放送・配信が義務付けられています。
さらにその先には、ラグビーリーグの国内リーグであるNRLの放映権争いが待っています。現在の契約は2023~27年の5年契約であり、無料放送のNineと、有料放送のFoxtelが契約しています。また、ニュージーランドから参戦しているチームもあり、SKy NZとも契約しています。
3社を合わせた放映権料は年間4億豪ドル(約370億円)、5年総額20億豪ドル(約1,850億円)と推定されており、次期契約では総額30億豪ドル(約2,780億円)以上を目標にしていると報じられています。ここにはNetflixやdisney+の名前もあがっており、カオス度はさらに高まっています。
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