INEOS、リーグ・アンのニースを売却か。
マンチェスター・ユナイテッドの経営再建に集中するため、他のスポーツ関連の投資やスポンサーを続々と見直しているINEOSのジム・ラトクリフCEOですが、今度はリーグ・アンに所属するニースを売却する意向だと報じられています。
ニースの売却話は1年前にも出ていたのですが、この時は流れていました。この1年で、売却を急がねばならない理由が増えています。
マンUは現在ELの出場圏内に、そしてニースはCLプレーオフの出場圏内にありますが、もしニースがELに回った場合、UEFAが同一オーナーのクラブの複数出場を認めない可能性があるとのこと。現在の見通しでは1年間の猶予が設けられ、無事出場できるのではないかとも言われていますが、逆に言えば1年以内に売却する必要があります。
6月に迫ったクラブワールドカップでも、メキシコのクラブ・レオンの出場権が直前になって剥奪される事態が起きています。これは同じメキシコのパチューカとオーナーが同一だからです。この件については、クラブ・アメリカ(メキシコ)とロサンゼルスFC(アメリカ)によるプレーオフが開催される予定となっています。
ニースの売却額については、2.5億ユーロ(約400億円)を目標にしているとされますが、現実的には厳しそう。DAZNとリーグ・アンの放映権契約がわずか1シーズンで打ち切られたことで、来シーズン以降の分配金が不透明になっています。ニースの価値を上げるためにも、CL出場権の獲得が期待されます。
売却先の候補としては、いずれもサウジアラビア資本の名前があがっています。まずは政府系投資ファンドのPIF。次にPIF傘下でスポーツに特化したファンドのSURJです。DAZNに10億ドルを出資したのもこのSURJですが、まぁお金の出どころは同じとも言えます。
あとは国営石油会社のアラムコと、メディア企業のサウジ・メディアグループの名前があがっています。
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