「信州ダービー」がゴールデンタイム生中継。
5月14日(水)に開催されるJ3リーグ、松本山雅FC vs. AC長野パルセイロ戦について、地元・長野県のSBC(信越放送)が生中継します。ローカル中継とはいえ、ゴールデンタイムにJリーグの試合が生中継されるというのは珍しいケースです。
https://x.com/sbctv6ch/status/1920056017565397019
当初は3月16日(日)に開催される予定でしたが、積雪のため延期となり、水曜夜の開催となりました。SBCはTBS系列の放送局ですが、たまたま水曜夜はローカルセールス枠となっており、番組の差し替えがしやすかったようです。
地域間対立の歴史もあり、Jリーグの中でも屈指の熱いダービーとして知られる信州ダービー。両者のカテゴリが異なり実現しない時期もありましたが、2022年5月に開催された長野vs.松本戦では13,244人の観客動員を記録したとのこと。
今回は平日開催で条件は厳しいのですが、松本側は1万人の集客を目標としており、それに加えてテレビ中継をとりつけることに成功しました。
J3のクラブには天皇杯のシード権がないため、ともに予選を戦うことになります。長野県代表を決める決勝戦は5月11日(日)に開催され、こちらも松本vs.長野の対戦です。こちらはABN(長野朝日放送)で生中継されます。
つまり、中2日でダービー2連戦が行われることになります。さらに7月19日(土)にも対戦があります。忙しいですね。
Jリーグの放映権はリーグによる一括管理となっていますが、ローカル向けの営業はそれぞれのクラブでも行っています。明確な情報はないものの、おそらくローカル局の放映権料については一部がクラブに配分されているものと思われます。
分類としては「公衆送信権料(傾斜配分)」が該当するようです。Jリーグが公表している配分金のお知らせによると、2024年度に「アウェイクラブ側ローカル局でのみ放映される場合のルール」が追加されています。
裏を返せば、それ以前からローカル局で放送された場合のルールは存在していることになります。ホーム側のみ、あるいはホーム・アウェー両方については規定されていましたが、アウェーのみというケースはめったになく、明文化されていなかったのでしょう。
ただ、本来であればホームよりはアウェーの試合の中継が増えてもらったほうがありがたいとも言えます。DAZNの視聴者数(J3はLeminoも)に影響を与えることから慎重に運用する必要はありますが、Jリーグにおいてローカルの露出を増やすのは重要な戦略となっていますので、今後増えてくることを期待します。
0コメント