INEOS、傘下の自転車チームが合併か。

共同オーナーを務めるマンチェスター・ユナイテッドに集中したいという理由で、他のスポーツへのスポンサードを整理しているイギリスの石油化学会社・INEOSですが、傘下のサイクルロードレースチームであるINEOS Grenadiers(イネオス・グレナディアーズ)にも動きが出てきました。

フランスのチーム・TotalEnergies(トタルエネルジー)と合併するというものです。TotalEnergiesも石油会社ですから、ある意味英仏石油連合といったところでしょうか。

INEOSは撤退こそしないものの、予算を増額することはないという姿勢です。チーム強化のため、共同でタイトルスポンサーを務める企業を探しており、代理店のSportfiveと契約していました。3月にはTotal社と交渉を持ったとも報じられています。

しかし、それは現在Total社がスポンサーを務めているチームから乗り換えるという話だったはずで、チームごと合併するというのは寝耳に水な話です。合併すれば、単純に半数の選手・スタッフが職を失うことになります。

5月23日にはTotal社の株主総会が開かれる予定となっており、そこで何かしらの方針が示される可能性があります。また、7月開催のツール・ド・フランスには両チームとも出場権を持っているため、どうしても注目が集まることになるでしょう。