豊橋市、新アリーナ計画は住民投票へ。
豊橋市議会は、Bリーグ・三遠ネオフェニックスが本拠地とする予定の新アリーナ建設計画について、賛否を問う住民投票を実施する条例を可決しました。7月に予定されている参議院選挙と同時に投票が行われます。
住民投票の結果は法的に拘束する能力を持っていませんが、長坂市長は結果を尊重すると公約しています。
昨年11月に行われた市長選挙では、反対派の長坂候補が当選。その一方で賛成派の候補が分裂してしまったため、得票数としては賛成派のほうが上回ったという解釈もでき、議会においても対立が続いていました。
当然ながら多額の税金が支出されるわけですから、投票できちんと決着させるということ自体はおおいに賛成です。ただ、正確な情報が広く市民に提供され、健全な議論が展開されるかどうかについては、正直悲観的です。賛成・反対両陣営からデマやネガティブキャンペーンを含めた情報戦が展開されることは目に見えております。
ここのところ全国各地でスタジアム・アリーナの建設計画が話題になっています。スポーツ庁も「スタジアム・アリーナ改革」の方針を出して後押ししている政策ですが、物価・人件費の高騰が大きく影を落とします。当初の計画よりも費用がかさむとなると、見直し・中止の声が大きくなってくるのは仕方ありません。
最近では、ZOZOマリンスタジアムの移転計画も詳細な内容が出てきました。以前から老朽化を理由として検討されてきたものですが、費用がかかるドーム型は断念し、屋外球場とする計画になっています。それでも1,700億円(30年間の管理運営費を含む)という巨大な数字が算出されています。
筆者としては地域の方針は住民が決めるものであり、よその計画にあれこれ口出しする資格はないと考えていますが、折に触れ取り上げる機会はあるかと思います。その際にはなるべく正確な情報をお伝えしたい所存です。
人口減少社会に突入し、それぞれの地域が生き残りを模索する必要があります。その手段のひとつとしてスポーツ振興を選んでくれるところにはリスペクトを送ります。首都圏在住の人間として、地方軽視の風潮はなんとかせねば・・・という思いもあります。
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