【速報】Disney+、欧州で女子CLの放映権獲得へ。

英ガーディアン紙によると、サッカー・欧州女子CLのヨーロッパにおける放映権をディズニーが獲得するとのこと。来シーズンから5年契約で、Disney+で配信されるとのことです。


また、EBU(欧州放送連合)が無料放送の権利を獲得し、出場クラブの国の放送局に対して当該試合をサブライセンスします。決勝戦など主要試合についても無料放送が確保される見込みです。

ディズニーはESPNを保有しており、ESPNが放送されている国では一部のコンテンツをDisney+でも配信することがこれまでにもありました。インドでは合併を経て「Disney+ Hotstar」として人気のクリケット中継などを行っています。


ただ、ヨーロッパではESPNはほぼ撤退しており、現在はオランダが残る程度です。かつてはイギリスでプレミアリーグの放映権を持っていた時期もありましたが。


ESPNのブランドを再興させるのではなく、Disney+を通じてスポーツに進出することをディズニーは選択しています。今シーズンからスウェーデンとデンマークとUEFAヨーロッパリーグなどの権利を獲得しており、今後も拡大させていく兆候はありましたが、そのひとつが現実化したことになります。

日本でもESPNは進出していないため、同様にDisney+がスポーツを配信する可能性があります。先日、ブンデスリーガの次期放映権のダークホースとして名前をあげたのはこういう伏線があるからです。ESPNは来シーズンからNBAの国際向けの権利を獲得していますので、この可能性もあり得ます。もちろん女子CLの可能性もあるでしょう。


ちなみにかつて「スポーツアイESPN」というチャンネルがありましたが、J SPORTSと合併し消滅しています。その名残で、ESPNは現在もJ SPORTSの少数株主だとのことです。

女子CLは、今シーズンまでDAZNがグローバルの放映権を持っています。4年契約で、最初の2年は全試合を無料配信、後半の2年は一部を有料配信する計画を立てていましたが、結果的にはすべて無料になっています。DAZNやUEFAにとっては誤算だったとは思いますが、女子スポーツにおいてはスポンサー収入に頼らざるを得ないのが現状と言えます。


来シーズンからの新たな放映権について、UEFAはイギリスのTwo Circlesという代理店と契約しています。この時点でDAZNが引き続きグローバルで権利を獲得する可能性はほぼ消滅していました。

昨年11月、Two Circlesはスウェーデンの代理店であるSpring Mediaを買収しています。女子サッカーの強豪国であるスウェーデンだけに、Spring Mediaもまた女子サッカーに注目していた会社です。かつては「Wnited」という女子サッカーに特化したストリーミングサービスの計画を打ち出していましたが、実現には至りませんでした。

DAZNも今回は残念でしたが、同様に女子サッカーに力を入れていたata football社を買収しており、引き続きサッカーを含む女子スポーツ全般に取り組んでいく姿勢をみせています。もちろんまだまだ放映権料が安いからという側面もあるでしょうけど、競争が促進されていけば徐々に価値が高まっていくことでしょう。

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