ディズニー幹部「ESPN」発表直後にYouTube移籍。

ディズニーで、Disney+などの直販(DTC)型ストリーミングサービスを管轄していた幹部であるジャスティン・コノリー(Justin Connolly)氏がYouTubeに電撃移籍していたことが明らかになりました。

ストリーミングと言えば、先日ESPNの新しいサービスが発表されたばかりです。この発表は5月14日(水)に行われ、記者会見にはコノリー氏も出席していたとのこと。しかし、2日後の5月16日(金)にコノリー氏は辞表を提出。5月22日(木)にはYouTubeへの移籍が判明しました。


ディズニーは雇用契約に違反するとして法的措置に踏み切っています。ディズニーによると2024年11月に3年間の期限付きで雇用契約を結んでいるとのこと。また、4月の時点でYouTubeからオファーがあったことを把握していたそうです。

YouTubeは、vMVPDと呼ばれるCATV型のサービス「YouTube TV」を運営しており、ディズニーの「Hulu+Live TV」と競合関係にあります。ESPNを含むディズニーの有料チャンネルは、YouTube TVへの供給契約を結んでおり、今年秋が更新時期だとのこと。つまり、この交渉を優位に進めたい思惑がYouTube側にあるのではと推測されています。

9月にはブラジルで開催されるNFLの公式戦がYouTubeで無料配信されることも発表されています。NFLにおいても、ESPNは"Monday Night Football"の放映権を持ち、YouTubeは"NFL Sunday Ticket"の放映権を持っている関係です。スポーツにも見識が深いコノリー氏の移籍は、YouTubeのスポーツ戦略に大きな影響を与えそうです。

【追記 6/9】

ディズニーはロサンゼルスの裁判所に雇用差し止めの仮処分を申請していましたが、却下されたとのことです。

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