クーパンがNBAを獲得。プレミア・CWCも獲得で大攻勢。
韓国のクーパンプレイ(Coupang Play)は、2025-26シーズンからNBAを配信すると発表しました。昨シーズンまでのSPOTVに取って代わるものです。
レギュラーシーズンは週7試合以上を配信し、オールスターやファイナルを含むポストシーズンも対象となっています。
クーパンは、2025-26シーズンからプレミアリーグの放映権も獲得しています。すでにKリーグ、ブンデスリーガ、ラ・リーガの権利も押さえており、サッカーのラインアップも相当強力になっています。
これまでも「クーパンプレイシリーズ」と題して、欧州クラブを韓国に招待してきたのですが、今年はトッテナムとニューカッスルが招待されました。7月30日に水原(スウォン)でニューカッスルvs.Kリーグ選抜、8月3日にソウルでトッテナムvs.ニューカッスルの試合が開催されます。
先日お伝えしたクーパンとDAZNの係争ですが、クーパン側の勝利が確定したようです。実は、先のNBAに関するプレスリリースの中にも、クーパンがクラブワールドカップを配信することがしれっと記載されています。全63試合を配信し、一部の試合には韓国語のコメンタリーが付けられるとのことです。
これだけ攻勢をかけてくると、さすがに料金も上がりますよね・・・ということで、クーパンは6月15日からスポーツ中継を別料金とします。新たに「スポーツパス」と呼ばれるパッケージが販売され、月額料金は9,900ウォンに設定されています。その他、いくつかのカテゴリで同様のパスが用意されるとのことです。
クーパンは同時に「広告付きプラン」の導入も発表しており、広告付きであれば従来必要だった「Wow」と呼ばれる会員システム(月額7,890ウォン)に加入しなくてもクーパンプレイの動画が視聴できるとのことですが、スポーツパスについてはWowの加入が必須となっていますので、月額は合わせて17,790ウォン(約1,870円)となります。
そういえば、開始日の6月15日はクラブワールドカップの開幕日でもあります(現地時間は14日)。クーパンがサブライセンス契約にこだわった理由もどうやらそこにありそうですね。
話をNBAに戻すと、韓国での放映権が決まったということは、日本でも近々発表があってよさそうです。日本ではすでにAmazonでの配信が発表されていますが、Amazonの持つ放映権はグローバルが対象となっており、日本でもその権利を行使するというものです。それ以外の試合についてはまだ決まっていませんので、もう1社加わる可能性が高いと考えられます。
その一方で、韓国市場にはAmazonプライムが存在していないため、独自の権利パッケージを作る必要があります。その結果として、クーパンがかなり充実した試合数を確保することに成功しました。ただ、同様にAmazonが販売権を持っている「NBA League Pass」が韓国でどのような扱いになるかはまだ不明です。おそらくNBAの直販と思われますが。
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