DAZN、FIFA+との統合を進める。ライブ配信も予定

クラブワールドカップの開幕に先立ち、FIFAとDAZNが新たな「戦略的パートナーシップ」を発表しました。といっても、内容自体はすでに発表されていることではあるのですが、「FIFA+」とDAZNの統合が進められることになります。

新しい要素としては、クラブワールドカップの開催期間中に「The Press」という番組を毎日配信すること。そして、大会終了後も定期的にサッカーのニュース番組を配信することがあげられます。

先月から、DAZNの中に「FIFA+」の一部コンテンツが配信されており、過去のワールドカップのハイライトやゴール集、ドキュメンタリーなどが視聴できるようになっています。

現時点で不足しているのは試合のライブ配信なのですが、今回の発表では"live matches"という文言が含まれていますので、今後はライブ配信も組み込まれるものと予想されます。

FIFA+では世界のさまざまなサッカーの試合が配信されていますが、もとは「mycujoo」というサッカーの配信に特化したサービスが発端です。このサービスをEleven Sportsが買収し、FIFA+の立ち上げ時に協力を行いました。その後、DAZNがEleven Sportsを買収しましたので、実質的にDAZNとFIFAが協力して運営していることになります。

現在は無料で提供されているFIFA+ですが、今後は一部有料コンテンツが提供される可能性もあります。今回、クラブワールドカップを無料でライブ配信しているのは(見逃し配信は有料)、今後の課金モデルを検討するうえでのテストケースになるでしょう。

FIFAが開催する他の国際大会についても、見逃し配信を有料にしたり、あるいはライブ配信を含めてすべて有料にする可能性がないとは言えません。もちろん、主要な大会については引き続き無料放送の手段が残されるものとは思いますが、比較的マイナーな大会についてはマネタイズが進められるものと考えられます。