オイシックス、新潟でサッカーにも進出。
Jリーグのアルビレックス新潟は、オイシックスとのスポンサー契約を発表しました。次の試合からエンブレム上の部分にロゴが掲示されます。
昨年までは、ホームスタジアムのネーミングライツを保有しているデンカがこの部分のスポンサーとなっていましたが撤退。ネーミングライツの契約も今年限りとなっており、継続は微妙な状況です。J1では現在降格のピンチを迎えていますが、頼もしい援軍を得たと言えます。
ご存知の通り、オイシックスは昨年からNPB二軍「オイシックス新潟アルビレックスBC」の経営に参画しています。「日本一おいしい球団」をモットーとし、選手に食事を提供。スタジアムグルメにも力を入れているそうです。
同じアルビレックスの名前を冠した両球団ですが、法人としては別々です。新潟の地元企業や、何かしら新潟に縁のある企業であれば両方にスポンサーするというのは分かるのですが、オイシックスはそこまでではなく、どんな狙いをもって両方に投資するのでしょうか。
昨年12月、オイシックスとNSGグループによって発表された「新潟フードテックタウン構想」が大きな鍵を握っていそうです。NSGグループはアルビレックスにも深く関与している会社で、新潟で多くの学校を経営するなど地元に密着したグループです。言うまでもなく、新潟は日本有数の米どころであり、多くの農産物を全国に向けて供給している場所ですから、オイシックスとしてもビジネス的に重視していきたい地域だと言えます。
サッカーに野球、そしてバスケも手がけているアルビレックスなだけに、力が分散される懸念もあります。サッカーが低迷しているとそう言われても仕方ないかな・・・とも思います。
野球については、先日(6月21日)に開催されたvs.巨人戦で6,000人を超える観客動員があったとのこと。2~3万人を集めるサッカーには及びませんが、着実に集客力をつけつつあります。また、バスケは長岡市をホームとしているため、最初から分散されているとも言えます。総合スポーツクラブとしての道を歩むというのは、Jリーグの理念とも合致していますので、ここはなんとか成功してほしいところ。
気になるのが、日本ハムが以前から計画している二軍の北海道移転がそろそろ正式に決まりそうだということです。それに備える意味もあるかと思いますが、NPBも二軍を3地区制に再編する予定であり、その際には日本ハムとオイシックスが同じ東地区になるとされています。
そうなると移動・滞在費がさらに高くなることは確実です。将来的にエキスパンションを視野に入れているのであれば、なおさらレベニューシェアの議論を進めてほしいところですが。
今回のスポンサー発表は、ややもすると野球のほうの経営が低迷しており、サッカーに乗り替えることを狙っているのでは・・・と穿った見方をされる恐れもあります。そうではなく、相乗効果が狙えるのだということを、今後の結果でぜひ示してほしいなと期待しております。
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