ブラジルのYouTuber、2026W杯を全試合配信。
ブラジルのYouTubeチャンネル「CazéTV」は、来年開催されるFIFAワールドカップの全104試合をライブ配信すると発表しました。ブラジル最大の民放局「Globo」でも放送されますが、試合数は半分の52試合にとどまっています。
全試合をネットで配信し、テレビでは一部の試合になるというのは、前回2022年大会で日本でも起こった現象なのですが、その配信先がYouTubeチャンネルであるというのは斬新です。
CazéTVは、新興代理店のLiveModeと、人気YouTuberのカシミロ・ミゲル(Casimiro Miguel)氏が共同で運営するチャンネルです。「Cazé」はカシミロ氏の愛称だそうです。
FIFAとGloboの放映権交渉の過程で、2022年大会はデジタルの権利が分離されることとなりました。そこで名乗りをあげたのがLiveModeです。FIFAとの交渉によって、ワールドカップの全64試合中22試合をライブ配信する権利を獲得しました。(他の試合はFIFA+で配信)
カシミロ氏はTwitchを主戦場としており、これまでも単発でサッカーの試合をライブ配信することがあったそうですが、2022年にはリオデジャネイロ州選手権(カリオカ選手権)と提携し、本格的に参入しています。そしてLiveModeと手を組み、新たにYouTube上で「CazéTV」を開設したのです。
CazéTVは大成功を収め、一躍ブラジルにおける有力なサッカー配信プラットフォームとなりました。FIFAとのパートナーシップは継続し、2023年の女子ワールドカップ、そして先日開催されたクラブワールドカップなども配信しています。
また、2024年のパリ五輪も配信したほか、今年からはブラジレイロン(ブラジル全国選手権)の権利も獲得。コパ・リベルタドーレスも配信するとのことで、その勢いは増すばかりです。
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