DAZNとWBD、イタリアで提携拡大。

DAZNとワーナーブラザーズ・ディスカバリー(WBD)は、イタリアで提携を強化し、新たな複数年契約を結んだと発表しました。


現在の契約は、WBD傘下のユーロスポーツで放送している2つのチャンネルをDAZNでも同時配信するというもので、2019年に最初の契約が結ばれています。今回の新しい契約ではそれに加えて、WBDが持つコンテンツを広く配信するというもので、来年イタリアで開催されるミラノ・コルティナ五輪も含まれます。

2つのチャンネルでカバーできない競技・種目については、ユーロスポーツの配信サービスである「Eurosport Premium」で提供されてきましたが、昨年7月にサービスが終了。その後は「discovery+」や「HBO Max」を通じての配信となっていました。従来の契約者にとっては、スポーツ以外のコンテンツが自動的にくっついてきて料金も上がることになりますので、いい話ではありません。


WBDにとっても、アメリカでNBAの放映権を失ったいま、スポーツコンテンツへの投資の姿勢を見直す時期に入っています。ここはDAZNと組むほうが得策と判断したのでしょう。

面白いのが、ディスカバリーチャンネルなどスポーツ以外のコンテンツについてもDAZNに供給されるということです。HBO Maxへの移行が進むことで、旧ディスカバリー系のコンテンツをどう取り扱っていくべきか、WBDとしても迷いが生じているように見えます。


DAZNがスポーツ以外のコンテンツを取り扱うのは、今年初めにオーストラリアのFoxtelを買収したのが最初の事例になるでしょうか。DAZNにとっても、今後どのような形でサービスを展開していくのか岐路に立っているのかもしれません。

DAZNとWBDは、イタリア以外にもスペイン・ドイツ・オーストリア・スイスで提携しており、2026年までユーロスポーツを配信する契約を結んでいます。これらの国においても、同様に提携の拡大が行われるかもしれません。

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