トップランク、後釜未定でESPNとの契約終了。

ボクシングの大手プロモーターであるトップランクと、ESPNの放送契約が終了しました。2018年から結ばれた契約では、年間54のイベントをESPNで放送、もしくはESPN+でストリーミング配信することとなっていましたが、7月26日に開催・放送された興行が最後となりました。


そして、現時点でトップランクもESPNも新たなパートナーを発表していません。アメリカにおけるボクシング中継は、2018年にHBO、2023年にShowtimeが撤退しており、ESPNもこのまま撤退となれば、テレビでのレギュラー中継は消滅し、戦場はストリーミングへと完全に移行することになります。

トップランクはNetflixやWBDと交渉していると報じられてきましたが、現状進展はみられません。Netflixは、人気YouTuberであるジェイク・ポールと連携し、昨年11月にマイク・タイソンとの試合をライブ配信。今年9月にはカネロvs.クロフォード戦の配信も決定しており、いまのところトップランクには関心を示していません。

ESPNは、今年限りでUFCとの契約も終了となるのですが、UFCの親会社であるTKOホールディングスがサウジ資本と手を組んでボクシングに参入すると発表しており、UFCの替わりにこちらを狙っているのではとも言われています。

しかし、上述したカネロvs.クロフォード戦はTKOとサウジの興行会社・Selaがプロモートに名を連ねており、Netflixでの配信が決定しています。レギュラー的な興行ならESPNが獲得できるかもしれませんが、ビッグマッチはNetflixという流れになるとあまり旨みがありません。

サウジと言えばトゥルキ長官と、彼が率いるリヤド・シーズンの動向も見逃せません。リヤド・シーズンの興行はDAZNで配信され、11月以降はPPVを廃止する意向を表明しています。トップランクやTKOがDAZN陣営に合流するシナリオももちろんあり得ます。

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