【速報】ESPN、NFL Mediaに出資へ。
ESPNが、NFLのメディア管理会社であるNFL Mediaに出資することで合意したと報じられています。来週にも正式発表される見込みとのことです。
「買収」と呼べるレベルにまで達するかは不明ですが、相当数の株式を取得する予定で、数十億ドル規模の取引になるとのこと。また、交換でNFL側もESPNの株式10%を取得するそうですが、この株式も数十億ドル程度と評価されているそうで、ESPNが実際に支払う金額は正式に発表されてみないと分かりません。
この取引により、ESPNは専門チャンネル「NFL Network」と「NFL RedZone」の運営権を獲得することになります。ESPNはまもなく、独自のストリーミングサービスを開始する予定で、NFLのレギュラーシーズン開幕に向けて、これらのチャンネルを組み込むことができます。
また、レギュラーシーズン7試合の放映権を新たに獲得するとも報じられています。具体的にどの試合かは明らかになっていませんが、いずれにせよすべての試合はどこかが放映権を持っているわけですから、必然的に他社の持つ権利に食い込む形となります。
NFL MediaにはAmazonも以前接触していたと報じられていますが、ESPNとの交渉は今年に入って浮上してきました。ESPNとしては最大の目玉コンテンツであるNFLの権利をがっちりと押さえておきたいところです。
NFL側はこれまで特定のメディアとの関係を深めることはやってきませんでしたので、ある意味大きな方針転換となります。癒着ではないかと批判の声があがることも予想できますが、この取引にどんな旨みがあるのか、今後見きわめていく必要があります。
NFLがESPNなどと結んでいる放映権契約は2033年までですが、2029年に早期解約できるオプトアウト条項が存在しており、NFL側が行使を検討しているとも。また、2028年にMLBなどが契約の区切りを迎えることから、それに先行してあらかじめ契約延長を画策しているとも報じられています。メディア全体の先行きが不安定になっている中、NFLとしてもESPNをキープしておきたいと言ったところでしょうか。
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