NASCARの聖地でMLB開催。

8月2日(現地時間)、NASCARの聖地として知られるブリストル・モータースピードウェイでMLBの公式戦「スピードウェイ・クラシック」が開催されました。アトランタ・ブレーブスとシンシナティ・レッズの対戦です。


午後7時15分に開始予定でしたが、直前に雨が降ったことでプレイボールは約2時間半遅れの9時40分に。1回裏の途中で再度強い雨が降り出し、翌日昼にサスペンデッドとなってしまいました。その後は無事に開催されたのでよかったですが。

MLBでは、ときどき面白い会場で試合を開催します。名作映画『フィールド・オブ・ドリームス』のロケ地で開催した試合は強い印象を残しました。また、MLBの海外普及を兼ねたロンドンでの開催では、五輪会場だったロンドン・スタジアムを野球仕様に改造しています。

NASCAR側もこういった企画は好きなようで、MLBと思惑が合致したと言えます。2021年には今回と同じブリストルでわざわざコースに土を敷き、ダートトラックでのレースを開催しています。異質な要素が混ざると、観客の興味、そして興奮は当然増します。もちろん安全性の確保は前提ですが。


また、2022年からはロサンゼルス・メモリアル・コロシアムに特設のコースを作ってレースを開催しました。このスタジアムでは、かつてブリックリンから本拠地を移転してきたドジャースが暫定的な本拠地として利用していたという歴史があり(1958~61年)、今回の企画はそのお返しと言った意味合いもあります。

今回の企画もMLBファンだけでなく広い層にインパクトを与える意図があります。費用としてはMLBの持ち出しが多いものと考えられます。ただ、単なるお祭りにとどめるつもりはなく、真剣に興行としても成立させようとしているようです。前売券は85,000枚が売れ、観客は91,032人と発表されています。来年以降も開催されるかは不明ですが、こういった企画は恒例になっていくでしょう。


今回の試合はFOXで放送されました。FOXはNASCARの放送局としても名を連ねており、この企画にふさわしいパートナーだと言えるでしょう。ユニフォームの背番号をNASCARのカーナンバーと同じフォントにしたり、テロップの出し方にもこだわりが見られました。

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