ESPN3連発。NFL・WWE・独自ストリーミング

ESPNが大きな発表を一気に3つもやってきました。本来ならばそれぞれ独立した記事にしてお届けすべきものですが、これだけ一気に来ると書いている余裕がありません。まずはまとめて紹介し、後日改めて取り上げることと致します。お盆は旅行に行く予定のため、それ以降になることをご容赦ください。


今回発表された内容は以下となります。

  • ①「NFL Media」の資産を買収。NFLはESPNの株式10%を取得
  • ②WWEのPLE(プレミアムライブイベント)を独占配信
  • 独自のストリーミングサービスを8月21日にローンチ

まず①ですが、8月2付の記事で「速報」としてお伝えしたものが正式発表となりました。形としては株式交換による買収となり、現金の支払いはないようです。


この契約により、ESPNは「NFL Network」「NFL RedZone」のチャンネルや、映像制作部門「NFL Media」、ファンタジーフットボールといったコンテンツを手中に収めることとなります。

②ですが、WWEが開催する「レッスルマニア」などのPLE(プレミアムライブイベント)について、ESPNが独占配信するというものです(一部イベントは放送も)。現在はNBC傘下のストリーミング「Peacock」で配信されていますが、この契約は2026年3月に切れることとなっており、その後釜としてESPNが新たに複数年契約を結びました。5年総額16.3億ドル(1年あたり3.26億ドル)と報じられています。


もともとPLEはPPVイベントとして開催されていましたが、Peacockではサブスクの一部として提供され、追加料金はとっていませんでした。ESPNも同様にPPVではなくサブスクでの提供となるようです。


アメリカ国内におけるWWEの放映権契約は以下のようになります。

  • SmackDown: NBC (2024年10月から5年契約、年2.87億ドル)
  • RAW: Netflix (2025年から10年契約、年5億ドル)
  • NXT: The CW (2024年10月から5年契約、年2,000~2,500万ドル程度?)
  • PLE: ESPN (2026年から5年契約、年3.26億ドル)


ただ気になるのは、WWEと同じTKOホールディングスの傘下であるUFCとの契約が今年末で切れること。今回の契約で延長に弾みがつくのか、それとも予算的に放出やむなしなのか。

③ですが、以前は「Flagship」というコードネームで呼ばれていたサービスが、単なる「ESPN」という名前に決定したという話を以前お知らせしました。今回は、ローンチの日付が正式に8月21日に決定したという内容です。NFLのシーズンに間に合いました。


料金は月額29.99ドル(年額299.99ドル)です。最初の12か月間は特典として、Disney+(広告付き)・huluとのセットプランが月額29.99ドルで提供されます。

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