東京2020テストイベント、映像は誰が作る?

6月から東京オリンピック・パラリンピックのテストイベントが続々と始まる。テストイベントは大会運営にとってのテストであるとともに、映像制作のテストでもある。
オリンピック・パラリンピックの映像はOBS(オリンピック放送機構)という組織が一括管理。そのため、日本の放送局であってもOBSが提供する国際映像を使うことになる。
ということで、テストイベントの映像制作をどこが担当するのかが気になるところ。
OBS自体が制作能力を持っているわけではないので、実際には外部の制作会社の協力を仰ぐことになる。どこに委託するかはOBSが選定するが、その基準は明らかになっていない。

リオ五輪のバレーボールではフジテレビ系列の制作会社が参加したとのこと。さすがにバレーボールであれば日本の制作能力は高い。

また、平昌五輪のスピードスケートはNHK、スキージャンプではなんと地方局の札幌テレビ(STV)が参加したという。毎年ワールドカップ札幌大会の映像を制作しており、その実績からジャンプの本場であるヨーロッパを差し置いて選ばれた模様。
逆に日本ではマイナーな競技については海外の制作会社が担当する可能性が高くなる。
最初のテストイベントは6/27から始まる近代五種。さすがにオリンピック以外で近代五種の中継を見かけることはまずない。個々の競技についてはたまに見かけるのだけど。
で、やはり気になるのが自転車ロードレース。マラソンや駅伝の制作であれば日本の技術は世界に誇れるレベルだけど、自転車ロードレースの実績はない。
周回コースではなくワンウェイのコース。しかも山岳あり。いちばん近いのは箱根駅伝ということになるけど、距離もスピード感も違う。

果たして選ばれるのは日本か海外か。おそらくどこかで中継はされるはずなので、その際に判明することになる。今後日本でもワンウェイレースの開催が増えていくのだとしたら、国内の制作能力アップは欠かせない。さぁどうなりますやら。

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