【追記あり】SUPER GTの放映権は海外に売れるのか。
先日開幕したSUPER GT。日本国内ではJSPORTSが生中継するほか、テレビ東京でレギュラー番組「SUPER GTプラス」を放送しており順調かに見えるが、海外向けについては苦戦していることが明らかになった。
記事によると、昨年までのSUPER GTは日産が出資する「NISMO TV」から配信されていたが、今年は終了したとのこと。いわば日産がボランティア的に運営していたものが、昨今の問題と関係あるのかは分からないけど限界が来てしまったことになる。
今年のSUPER GTの大きな話題としては、マレーシアでの開催が予定されていることと、これまでなかなか実現しなかったDTM(ドイツツーリングカー選手権)との交流戦がようやく始まりそうだということ。
すでにタイでの開催が行われていることもふまえると、東南アジア、そしてヨーロッパに向けて放映権を売り込むことは死活問題に近い。
今年の海外向け放映権を獲得したのは、マレーシア開催のプロモーターでもあるHARO SPORTS & ENTERTAINMENTという会社。Webサイトを見ると確かに放映権ビジネスも手がけているようだが、ヨーロッパ向けにどこまで売り込めるかは不透明。
スポーツビジネス系のニュースサイトでこの会社名を検索しても、残念ながらさっぱりヒットしない。現時点ではほとんど無名の存在と言える。これからどんな手腕を見せてくれるのだろうか。
もちろん放映権が売れるまではYouTubeやFacebookで無料配信という方法もあるのだけど、このやり方って放映権が売れるとファンから不満が出るという諸刃の剣。
Twitterを見ていると、ドイツが絡むためか「DAZNに売り込め」という意見が出てるのはちょっと笑っちゃう。
なお、SUPER GTはJSPORTS4で生中継されている。モータースポーツではフォーミュラE、そして自転車ロードレースもJSPORTS4が使われている。
JSPORTS4はスカパーやCATVなどにおいてパックに含まれておらず、基本的にJSPORTS1~4を単独で契約しないと見られないチャンネル。なので1~3に比べると視聴者数はだいぶ少ないと推定される。
4はよく言えばプレミアムチャンネルだが、悪く言えばマニアックな競技を閉じ込めた隔離チャンネル。新規ファンを獲得するにはこの「4の壁」を乗り越えることも必要ではないかと思う。
1~4の使い分けについてはいろいろな経緯があり、衛星放送の歴史を遡らないと説明ができない。このあたりについてはいつか触れてみたいと思っておりますが、正直この施策については疑問を感じてます。いつまで過去を引きずるのかと。
We are thrilled to announce https://t.co/IcqLX4eXzF will live stream every round of the 2019 #SUPERGT season! All races will be free and available worldwide exclusively on our platform (except Japan, Thailand, Malaysia).https://t.co/Yg0DBuE56z
— Motorsport.com (@Motorsport) May 1, 2019
Fuel your passion for speed. pic.twitter.com/oy5mvlMmsW
【追記 5/2 10:30】
motorsport.comが運営する動画サイト「motorsport.tv」での無料配信が決定しました。
対象は日本・タイ・マレーシアを除く全世界。…ということは、放映権が売れたのはそれだけなのですか🤔
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