オールブラックスの権利をSkyが延長。DAZN獲得ならず
ニュージーランドのラグビー協会は、2026年からの放映権契約について現在のSky NZと延長したと発表しました。2030年までの5年契約です。
この契約にはオールブラックス(男子代表)とブラックファーンズ(女子代表)の試合や、スーパーラグビーの国内開催試合、国内トップリーグのNPCなどが含まれています。NPCについては公共放送のTVNZも権利を獲得しました。
ただし、契約期間中に男女各5試合については他社にも放映権を販売できるとしており、どの試合が指定されるかはまだ確定していません。
放映権料は、現在の年間1.1億NZドルから下がり、7,500~8,000万NZドル程度と報じられています。Skyの提示額は8,500万NZドル程度だったとされ、交渉が難航していました。そのため、DAZNとも交渉していると報じられましたが、一部試合を対象から外したとは言え、さらに低い金額での決着となりました。
NZラグビーは引き続き財政難にあるとされます。メインスポンサーだったINEOSが今年に入って突如撤退。違約金を受け取ったようですが、その穴はまだ埋まっていません。トレーニングウェアについてはトヨタがスポンサーに決定しましたが、メインスポンサーはまだ募集中です。
今回の放映権契約も結果としては減額となっており、窮状は解決されないように見えます。ただし、さらに追加で権利を販売できる余地を残すことはできています。
DAZNは2024-25シーズンから欧州CL/ELの放映権を獲得し、ニュージーランドへの進出を進めているところですが、目玉のコンテンツ獲得には失敗したことになります。代わりとなる大玉を仕込むことはできるのでしょうか。
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