スポーツ観戦に年70万円費やすアメリカ人
先ほどは、アメリカでNFLを全試合観るのに年間22万円が必要という話を書きましたが、タイミングがいいのか悪いのか、今度はサブスクに年間70万円(4,785ドル)を支払っているアメリカ人という話題が出てきました。
「Number Web」に掲載されたコラムに登場するのですが、米ニューヨーク・タイムズ紙に掲載されたジョン・リー(Joon Lee)氏という方の寄稿に書いてある内容のようです。今回はこちらについて検証してみます。
このコラム、本来はNetflixのWBC放映権獲得がテーマなのですが、当ブログとしてはこちらについて論評はしません。以前にも書いた通り、Netflixの広告ビジネスが大きく関わっている話であり、それに触れてない記事についてはあまり取り上げる気が起きません。
まず、Joon Lee氏について「ラッパー」と書いてあるのですが、ラッパーの方は同姓同名の別人であり、この方はスポーツジャーナリストであることを最初に指摘しておきます。ソウル生まれ、ボストン育ちの韓国系アメリカ人だとのことです。
元ネタとなったニューヨーク・タイムズの記事についてもリンクを貼っておきますが、有料のため具体的な中身はわかりません。別のWebサイトにそれらしい記事を見つけたのですが、無断転載の恐れもありますのでこちらでは紹介しません。
https://www.nytimes.com/2025/06/16/opinion/sports-nba-mlb-leagues-streaming-fan.html
Joon Lee氏はYouTubeチャンネルを持っており、その中に金額の内訳らしきものがありました。本人ではなく、"Velonica"という架空の人物がモデルとなっており、あらゆるスポーツを楽しむ"Hardcore Fan"であると定義されています。合計金額は4,783.53ドルとなってますので、冒頭の記事の4,785ドルとはわずかな差があります。こういうのが結構気になってしまう性分です。
金額の内訳ですが、全額がスポーツのサブスクに費やされているわけではありません。まず、インターネット回線に833ドルを費やしています。もちろん高速回線を確保することは大事ですし、これもサブスクのひとつであるとは言えますが。
また、4試合を現地で観戦しており、チケット代646ドルとユニフォームなどのグッズ代350ドルが計算に含まれています。これらを差し引くと、スポーツのサブスクには約2,900ドル(約43万円)程度を支払っていることになります。これでも充分に高いんですけど。
なお、Joon Lee氏自身もコラム内で、年間2,634ドル(約39万円)をサブスクに費やしたと記しているようです。
金額の高さもさることながら、ここ20年間でコストが3.6倍になったという指摘が大切でしょう。これはアメリカの物価上昇の水準をはるかに超えるもので、それだけスポーツの放映権料が高騰し続けていることの証明だからです。
CNBCにはちょっとした反論(?)のようなものが書かれていました。確かに全部観ようとすれば高額だけど、その一方で地上波や「FAST」を通じて無料で視聴できるコンテンツもたくさんあり、アクセスのしやすさは担保されているというものです。
まぁ、物は言いようだなという感想です。試合を選ばなかったり、あるいはハイライトでもよいのであれば無料でも楽しめます。そこが入口になることもあるでしょう。そのうえで、好きなチームができれば、すべての試合をライブで観たいと思うもので、その途端コストがはね上がることになります。そういうビジネスモデルだからとしか言えないのですが。
0コメント