テレビ東京、スペイン4部の放映権獲得。
テレビ東京のYouTubeチャンネル「テレ東スポーツ」は、スペイン4部リーグに所属するUEサン・アンドレウの試合を配信すると発表しました。ホームゲームのみが対象で、ライブではなくアーカイブ配信となります。
UEサン・アンドレウは、昨年(2024年)8月に日本の化学メーカーである株式会社タイカが買収したクラブです。タイカは静岡県清水市(現静岡市清水区)で創業した企業であることから、清水エスパルスのオフィシャルトップパートナーにもなっていますが、スポンサーとしての関係からさらに発展してクラブオーナーになる決断を下しています。
日本企業がオーナーを務めるクラブの試合が配信されるケースとしては、DAZNで配信されているオリヴェイレンセ(ポルトガル2部)などの例があります。また、今シーズンからはBS10でシント=トロイデン(ベルギー1部)の放送も始まりました。要するにオーナーによる持ち込み企画だと言ってよいかと思います。
正直なところスペイン4部リーグの放映権事情までは分からないのですが、ホーム戦のみが対象であることをふまえると、おそらくリーグが一括管理しているわけではなさそうです。映像のクオリティは実際の配信を確認しないと分かりませんが、クラブが自主制作しているのであれば、クラブがどれだけ予算と気合いを入れているかによります。
日本語のSNSアカウントも開設しており、また日本から練習生も受け入れています。その中には清水エスパルスのユースに所属する針生涼太選手の名前も。針生選手は帰国後、来季トップチームへの昇格内定が発表されています。
いわゆるMCO(マルチクラブオーナーシップ)とは異なるものの、実質的にはそれに近い関係に発展していくのかもしれません。日系オーナーの欧州クラブは増えつつありますので、今後も日本人選手の海外挑戦の拠点として機能するようになれば、強化につながります。もちろん地域との関係を深め、根付くことが第一ですが。
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