世界陸上、電通外しもスポンサーは確保。
世界陸上が東京で開幕しましたが、大会を運営する「東京2025世界陸上財団」によると、収入・支出ともに174億円となり、収支が均衡する見込みだとしています。
物価高などの影響で支出が当初の計画から24億円増えましたが、チケット収入が+14億円、スポンサー収入が+10億円となり、穴を埋めました。
なお、東京都が60億円、国が20億円を負担することとなっており、「その他収入」として計上されていることも書いておきます。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20250119/1000113265.html
東京五輪における汚職事件により、今回の運営では電通が外されました。電通以外の大手代理店も汚職に関わっており、財団は代理店を使わず自らスポンサー集めを行う道を選びました。営業のノウハウがない中でのスタートでしたが、従来では考えられなかった公募入札を実施。多少の混乱はあったそうですが、当初予算の30億円を上回る40億円を確保したとのこと。
「脱電通モデル」が定着してくれば、もちろん当の電通だってうかうかすることはできず、健全な競争を促進していくいいきっかけになるものと期待します。
ただし、電通は世界陸連(WA)と2029年までマーケティング放映権に関する契約を結んでいます。なので、WAのスポンサーについては電通を通じて契約していることになります。
電通との契約は2020~29年の10年間で、その間に「日本で世界陸上を開催する」という一文が盛り込まれていたとされます。今回の東京開催でこの条件が満たされました。
また、放映権については2029年まで欧州を除いた地域で契約していますので、TBSの持つ放映権も2029年までは続くと言ってよいでしょう。TBSは世界陸連のオフィシャルブロードキャスターとして契約を結んでおり、国際映像の制作も担っています。
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