世界陸上ふり返り & 織田裕二語録
9月13~21日に国立競技場で開催された世界陸上ですが、入場者数は合計619,288人と発表されています。モーニングセッション5日、イブニングセッション9日の計14セッションの合計で、最高は最終日(day9)のイブニングセッションで記録した58,723人でした。
この数字は、過去に2回行われた日本開催の数字を上回り、また世界陸上全体でも3番目だったとのこと。正直、ここまで入るとは予想していませんでした。チケット自体は開催1年前から発売されていましたが、直前になっても完売になったセッションはありませんでした。
テレビでも、TBSは世界バレーを同時期に放送していたこともあり、直前での盛り上がりには正直欠けていた面は否めません。ただ、初日の男子35km競歩で勝木選手が銅メダルを獲得したことは勢いにつながったでしょうし、その後も各選手の頑張りが視聴者に届いたからこそ、観てみたい、行ってみたいという人が増えたと感じます。
TBSの視聴率も連日好調で、イブニングセッションは1日を除いてすべて15%を超えました。モーニングセッションでも、女子マラソンが開催された9月14日に15.5%を記録しています。
- 9月13日(土) 19:00~22:30 17.0% (男子100m予選、混合リレー決勝など)
- 9月14日(日) 19:00~22:54 15.5% (男女100m準決勝・決勝など)
- 9月15日(月祝) 19:30~22:57 16.5% (男子3000m障害決勝、男子棒高跳び決勝など)
- 9月16日(火) 19:30~22:57 16.1% (男子400m準決勝、男子110mハードル準決勝・決勝など)
- 9月17日(水) 19:00~22:40 14.4% (男女200m予選など)
- 9月18日(木) 19:00~22:57 16.7% (女子5000m予選、女子800m予選、男子400m決勝など)
- 9月19日(金) 18:30~22:54 16.1% (女子やり投げ予選、男女200m決勝など)
- 9月20日(土) 18:30~22:30 19.6% (男子4x400mリレー予選、男子4x100mリレー予選、女子やり投げ決勝など)
- 9月21日(日) 18:30~22:54 19.1% (男子4x400mリレー決勝、男子4x100mリレー決勝など)
TBSのブレスリリースでは、大会を通じた視聴者数は7,977万人だったとしています。また、最終日の男子4×100mリレーは、同時視聴2,427万人を記録しています。TVerでも同時配信していましたので、これを足すともうちょっと増えるでしょう。
織田裕二さんの活躍ぶりも、視聴率を押し上げた大きなポイントであったことは間違いありません。時には暴走ぎみ(?)な発言もありましたけど、熱量に加えて陸上をよく観ていることが伝わってきました。
ちなみにこの「遅い人出てこられないですから」について簡単にフォローしておくと、標準記録がだんだん厳しくなっていることや、オリンピックのみに存在する出場枠のことをふまえていると思われます。標準記録突破者がいない国について、男女1名ずつのエントリーを認めるというものです。猫ひろし選手がカンボジア代表でマラソンに出場したのもこの枠ですね。
地上波の力が落ちたと言われ続けていますが、まだまだやり方次第でムーブメントを起こすことはできると感じました。当然ながら、日本開催で時差がないからという要素は大きいのですが、他の競技でも参考になる点は多いかと思います。
そんな織田さんですが、次回2027年大会は「家でビールを飲みながら観る」と発言しており、放送に登場しないことを示唆しています。今回は大会の公式アンバサダーという肩書であり、TBSのキャスターではありませんので、妥当な発言ではあるのですが、やはりもったいないという気もしますので、次回のオファーはしておくべきかと思います。
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