【速報】UEFA、ラ・リーガ&セリエAの国外開催を承認。
UEFAは、ラ・リーガとセリエAから申請されていた国外でのリーグ戦開催案を承認したと発表しました。欧州主要リーグの公式戦が国外で開催されるのは初の事例と思われます。(スーパーカップなどは事例あり)
UEFAはこの計画には反対だとしながらも、それを阻止するルールがないため承認せざるを得ないと、苦しい立場であることを示しています。
- ラ・リーガ
- 開催日: 2025年12月20日(土)
- 会場: アメリカ・マイアミ (ハードロック・スタジアム)
- 対戦カード: ビジャレアル vs. バルセロナ
- セリエA
- 開催日: 2026年2月8日(日)
- 会場: オーストラリア・パース (オプタス・スタジアム)
- 対戦カード: ACミラン vs. コモ
もともと両リーグとも国外で開催したい意向を示していましたが、規制の壁に阻まれていました。その壁をこじ開けようと、ラ・リーガと提携しているアメリカの代理店・Relevent SportsがFIFAとUSSF(アメリカサッカー協会)を相手に訴訟を起こします。FIFAは規制を緩和する方針を示し、はしごを外された形のUSSFも和解せざるを得ませんでした。
Relevent社は、アメリカにおいてUEFAのクラブコンペティションの代理店となっていましたが、今年からはついにグローバルの代理店となっています。そのため、UEFAとしてももはや断れない状況となっており、苦しい言い訳を出す羽目になっています。
Relevent社のオーナーはNFLのマイアミ・ドルフィンズも保有しているため、ドルフィンズの本拠地でもあるハードロック・スタジアムでの開催というのはごく自然ですし、メッシ選手やスアレス選手が所属していたバルサの試合を招致したいと考えるのもまた自然なことでしょう。
日程は12月20日の予定となっていますが、翌21日には同じハードロック・スタジアムでドルフィンズの試合も開催されます(vs.ベンガルズ)。しかも、NFLでもっとも盛り上がる"Sunday Night Football"の枠です。2日連続で、しかも異なる競技のビッグカードを開催するというのはいささか無謀な気もします。
ただ、ハードロック・スタジアムは天然芝であり、今年のFIFAクラブワールドカップ、そして来年のFIFAワールドカップの開催地にもなっていますので、強引にやり遂げるものと思われます。それがアメリカンパワーです。
セリエAは、昨年5月にパースでACミラン vs. ローマの非公式戦を開催しており、大盛況だったとのことで、引き続き公式戦の開催を希望していました。来年2月にはミラノ・コルティナ冬季五輪が開催され、ACミランの本拠地であるサンシーロが使用できないことから、この日程を活用する案となっています。
ちなみに同じくサンシーロを本拠地とするインテルは、2月8日はアウェーゲームで、2月15日にサンシーロで試合を行う予定となっています。
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