ジロ・デ・イタリアの代理店が変更。日本にも影響か。

ジロ・デ・イタリアやミラノ~サンレモなど、イタリア国内でサイクルロードレースを主催しているRCS Sportは、2026年からイギリスの代理店であるIRIS Sports Mediaと契約を結んだと報じられています。現在の代理店であるIMGから変更される見込みです。

RCSとIMGの最新の契約は2021年から5年間なのですが、2021年にIMGはディスカバリー(現在のWBD)と契約を結び、(イタリアを除く)グローバルを対象とした独占放映権を与えています。つまり、事実上「転売」した形です。


日本ではDAZN撤退後、2020年8月にディスカバリー傘下の「GCN+」(当時はGCN Race Pass)がサービスを開始し、ジロなどのレースを配信していました。2021年からはJ SPORTSでの放送が復活していますが、おそらくディスカバリーからサブライセンスを得たものと推測されます。


必然的に、J SPORTSの放映権契約は今年限りで区切りを迎えることになります。来年以降の契約については、新たに代理店となったIRIS社と交渉することになるでしょう。

「GCN+」も2023年に撤退し、2024年からはWBDと正規のライセンス契約を結んだ「Staylive Cycling」がレースの配信を行っています。こちらも契約の区切りを迎えることとにり、来年以降どうなるかは微妙な情勢です。


おそらくWBDは引き続きIRISを通じて権利を購入するものと考えられますが、従来のようなグローバルを対象としたものではなく、ヨーロッパを中心とした一部の国に限定される可能性が高いです。そうなると、必然的にStayliveは日本向けの配信ができなくなります。

IRIS Sports Mediaは最近名前を見かけるようになりました。もとはIMGに所属していたメンバーが独立して作った会社だそうで、ある意味今回の契約はのれん分けみたいなものか。


すでにLIVゴルフなどの代理店を務めているそうですが、今年に入ってからは、クラブワールドカップの放映権についてDAZNと契約し、中米やサブサハラ(アフリカ中南部)向けの代理店を務めていました。また、イタリアではセリエBの国際放映権の代理店契約を結んだとのことです。

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