沈黙のドコモ、禁断の契約? 浦和のスポンサーに
昨日発表された、来年のFIFAワールドカップの放映権ですが、当初報道で名前があがっていたドコモはとくに何も発表しておらず、沈黙しています。後日なにかしら発表されるかもしれませんが、異変が起こっていることは確かです。
そんなドコモですが、昨日まったく別件でプレスリリースを出していました。浦和レッズとプレミアムパートナー契約を結んだというものです。
ドコモはJリーグ全体のトップパートナーであり、また鹿島アントラーズなどのスポンサーになっていますが、やはりドコモと言えば大宮アルディージャでしょう。大宮はNTT関東サッカー部を前身としており、レッドブルに売却されてからもオフィシャルパートナーの座を維持しています。
それゆえに、よりによって最大のライバルであるところの浦和と手を組むのか・・・というのは正直驚きでした。いや、ドコモの最近の動きからすれば不自然なことではないのですが。
ドコモは今年から「推しJクラブ応援キャンペーン」というものを始めています。「dポイント」や「d払い」のアプリのきせかえ機能を使って、推しのクラブのオリジナルデザインに切り替えると、獲得ポイントの一部をクラブに還元するというものです。
この企画には大宮のほか、ヴェルディや湘南といった関東圏のクラブ、さらには新潟も参加しているのですが、今回の契約によって浦和も加わることとなりました。
ドコモの狙いとしてはキャッシュレス決済の普及によって、いわゆる「経済圏」を全国に作り上げること、そのためにはJリーグを通じたローカルへの浸透が欠かせなくなります。
また「体験」をキーワードとしており、国立競技場や有明アリーナ・IGアリーナなどの運営に参画しています。会場に来れない人も現地に近い臨場感を得られる技術開発に取り組んでいます。その点ではJリーグで最大の観客動員を誇る浦和と手を組むことで、得られることは多そうです。
ワールドカップの件はまだ今後どうなるか分かりませんが、この「体験」から考えると海外のイベントよりもまずは国内なのでは・・・と思ってしまいます。
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