【2025総集編】国内⑨: ストリーミングは広告とのハイブリッドに

「有料ならばCMは流れない」という時代は終焉しました。いまは有料でもCMは流れますし、消したければさらに払わないといけない時代です。


ストリーミング各社は「広告付きプラン」を相次いで導入しています。今年4月にはAmazonも導入に踏み切りました。価格が徐々に上昇し、ユーザーも複数のサービスを契約するのがつらくなってきています。選ばれるためには、広告収入によって少しでも価格を抑える必要があります。もちろん、従来のテレビCMの予算を奪いたいという意図もあります。

6月のクラブワールドカップは、DAZNが無料で、かつグローバル向けにライブ配信を実施しました。10億ドルともされる放映権料を広告収入だけで回収できるとは到底思えませんが、来年には「FIFA+」との統合も予定しており、長期的に回収していくつもりなのでしょう。


DAZNはこれ以外にも無料で視聴できるコンテンツを増やしており、いわゆる「フリーミアム」と呼ばれるビジネスモデルと、従来型のサブスクとの両立をはかる方針です。

そして、Netflixが日本におけるWBCの放映権を独占するというビッグニュースが流れました。Netflixはこれまで、グローバルもしくはアメリカ国内を対象としてスポーツコンテンツを配信してきましたが、日本に絞ったものは初めてです。


これまでの事例をふまえると、CMが流れることは確実とみられます。とくにライブ配信中のCMは「広告付き」以外のプランでも流されると推測されます。高騰する一方の放映権料は、今後広告料金と視聴料金のハイブリッドで回収していくことになります。

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