【2025総集編】国内⑦: Amazon、前半好調もWBCを逃す

一年間をトータルでみれば、今年のAmazonはかなり頑張ったと言えます。しかし、井上尚弥選手の試合、そしてWBCの放映権を取り逃したことで、最終的な印象としては若干陰りが出てしまいました。


昨年、AmazonはNBAとの大型契約を結びました。一部の試合についてはグローバルでの権利を獲得しており、日本でも配信されることが決まりました。また、MLBについてもSPOTV NOWとの提携により毎週2試合をライブ配信。東京ドームで開催されたカブスvs.ドジャースの開幕シリーズも配信しています。

ボクシングでは国内開催が中心でしたが、5月にはラスベガスで開催された井上尚弥戦も配信しています。那須川天心選手の試合も注目を集め、11月にはついに井上拓真選手との王座決定戦が組まれました。初黒星を喫する結果となりましたが、来年以降にもつながる敗戦でしょう。


ただ、井上尚弥選手の試合については9月・12月とLeminoでの配信になっています。スポンサーについている「リヤド・シーズン」、その放映権を持つDAZN、そしてDAZNと提携するドコモという連合軍の中に割って入れない状態です。ただ、もし来年中谷潤人選手との対戦が実現し、東京ドームクラスでの会場となるのであれば、再度Amazonが浮上してくる可能性は十分あります。

しかし、ご存知の通りWBCの放映権はNetflixが獲得しています。前回大会を配信したAmazonは獲得できませんでした。また、ワールドカップについても獲得できていません。今年3月の日経新聞でのインタビューでは結構前向きな発言だったのですが・・・

WBCにおいてはいわゆる「電通外し」で、主催者が直接Netflixと交渉を進めてしまったことが明らかになっています。また、ワールドカップでは博報堂とタッグを組んで交渉していたとされますが、電通と組んだDAZN(およびドコモ?)に敗れたとされます。この2件については結構な痛手となりました。来年、どんな手で巻き返しをはかるのでしょうか。

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