FIFA、元DAZNの片割れ・Stats Performと提携
FIFAは、スポーツデータの販売を手がけるStats Perform社との提携を発表しました。複数年契約と発表されていますが、少なくとも2029年までは継続するようです。
FIFAが主催する国際大会や「FIFA+」で配信される試合について、Stats Performがスポーツベッティングのデータを公式に提供する権利を得ています。これにより、Stats Performはベッティング業者に対してこれらのデータやライブ映像を販売することができます。
Stats PerformはDAZNから分割された会社でもあります。もともとDAZNは「Perform Group」という名前であり、スポーツデータや映像の制作・販売を手がけていました。業者に販売するB2Bビジネスに加えて、個人向けに販売するB2Cビジネスへの参入をはかったのがDAZNというサービスです。
その後、2019年にB2BとB2Cを別会社に分離。B2BはSTATS社と合併し、現在のStats Perform社となりました。B2Cは社名をDAZN Groupに変更しています。DAZNは少数ではありますが、Stats Performの株主として関係を保っています。
こういう経緯から、DAZNが日本市場に参入した際には「スポーツベッティング業者が上陸してきた」という見解がよくみられましたが、実際にはベッティング業者に向けた事業を行っているだけで、自らがベッティング業者だったわけではありません。もっとも、その後ヨーロッパで「DAZN BET」を開始していたりしますが。
Stats Performは日本でも事業を展開しています。「Opta」のブランドを聞いたことがある方は多いかと思います。また、DAZNとの協業も続いています。以下の事例では、得点などのイベントが発生したタイミングを特定する「キーモーメント機能」にStats Performのデータが使われているとのことです。
DAZNは今年中をめどに「FIFA+」を統合する計画です。ここにきて、Stats PerformもFIFA+に関与することが決まり、道が分かれたかつての仲間が再集結することになりました。
こうなると、当時会社を分割したことの意味がよく分からなくなってきました。ただ、DAZNがずっと赤字を垂れ流し続けたことを考えると、それで正しかったのかもしれません。DAZNもようやく黒字転換が視野に入ってきた状況であり、また一緒に組むのにはいいタイミングなのでしょう。
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