新秩父宮が着工。人工芝採用、冠はSMBC
神宮外苑の再開発事業のひとつである、新しい秩父宮ラグビー場が着工しました。現在の神宮第二球場がある場所に建設され、移転後には旧ラグビー場を解体、神宮球場を移設することとなっています。
開業は2030年を予定しており、ネーミングライツは既報の通り三井住友銀行が獲得。「SMBC Olive SQUARE」となります。10年契約で総額10億円とのことです。
屋内型で人工芝が採用されます。コンサートなどイベント開催時は最大25,000人収容ですが、ラグビー開催では15,000人になるとのことで、現在の秩父宮よりもコンパクトになります。また、事業体には三井不動産が参加しており、東京ドームや築地の新スタジアム計画とも連携していきます。
天然芝がよいか、人工芝がよいかというのはスタジアムに関する話題で必ず出てきます。このネタだけでnoteの記事が書けるくらいですが、ここでは簡潔に述べておきます。
- 人工芝のメリット
- 稼働率を高められる
- メンテナンスコストが低い
- 人工芝のデメリット
- 負傷のリスクが高まる
- 夏場は熱がこもり、熱中症リスクが高まる
- 定期的に全面張替えが必要 (耐用年数は8~10年程度)
- 廃棄時の環境負荷が高い(いわゆるマイクロプラスチック)
よくコストの話が出てくるのですが、人工芝はメンテナンスが楽である一方、数年ごとに張り替えが必要になるため、トータルでみると大きな差は出ないようです。なので、稼働率をどれだけ高められるかにかかってきます。
新秩父宮は大都市のスタジアムであり、平日でもコンサートなどで埋めることは可能でしょう。屋内型であれば熱のリスクはなくなりますし、近隣の国立競技場と使い分けることもできますので、ここは妥当な判断ではないかと言ったところです。
ただ、人工芝でラグビーを行うことにはまだ抵抗感があるのも事実です。海外の研究では天然芝よりも負傷者が多く、また治療期間も長いとされているそうです。今後は技術の進歩で課題が解決されていくことを期待します。
ラグビーで使える人工芝については、ワールドラグビーが定めた基準を満たしたものが使われます。設置後も2年ごとに試験を行うことが義務付けられています。
現在、日本国内で認定を受けているのは1か所のみで、NEC我孫子グラウンドが該当します。住友ゴムが開発し、中国のCC Grass社が製造する「ハイブリッドターフ EXⅡ」が採用されています。
なお、NECグリーンロケッツ東葛は、今シーズン終了後JR東日本に譲渡されることが決定しています。
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