プレミアリーグ、直販計画が再浮上?
プレミアリーグは、来シーズンからシンガポールで自らのストリーミングサービスを開始すると報じられています。アプリの名称は「Premier League Plus」となる予定ですが、記事の見出しではNetflixとかけ合わせた"Premflix"なる造語が踊っています。
シンガポールでは地元の通信会社・Starhubがプレミアリーグの放映権を獲得していますが、このサービスはStarhubと提携して提供されるとのことです。ちなみにStarhubでプレミアリーグを視聴するには、月額40.74シンガポールドル(約5,000円)が必要とのことで、新サービスの料金設定も注目されます。
https://www.starhub.com/personal/bundles/premier-league.html
実は"Premflix"という言葉、6年前にも登場していました。この頃から、いろいろな競技団体が直販(D2C)モデルを模索していたのですが、最大手と言えるプレミアリーグが参入するとなればそのインパクトは計り知れないものになります。
もちろん、リスクも大きいのでこの時は実現しなかったのですが、まずはシンガポールという小さな市場で実験を行うということなのでしょう。
プレミアリーグは、来シーズンから国際映像の制作を自社内で行うと発表しています。IMGと合弁で設立した制作会社(PLP)を終了し、20年続いたIMGとの関係を解消します。このタイミングだからこそ、新たな実験ができるというわけですね。ただ、あくまでも国際映像の話なので、イギリス国内でサービスを展開する可能性はまずありません。
従来の放映権ビジネスがそろそろ天井に達しそうであること、そしてグローバルなストリーミングサービスが台頭してきたことで、国境の壁が崩れつつあることが直販モデルへの移行を促進していますが、これによってさらなる収益が見込めるかと言えば微妙なところもあります。
ブンデスリーガは、大手サッカーメディアのOneFootballと提携し、インド・ベトナム・南アフリカといった一部の国で「Bundesliga Pass」というサービスを展開しています。これもまた実験のひとつなのですが、現状は放映権が売れなかったところへの補完といった意味合いが大きく、グローバルで展開するといった話は聞こえてきません。
【追記】本稿執筆後、ケニア・ナイジェリアでのサービス開始が発表されました
https://www.sportcal.com/news/bundesliga-expands-dtc-coverage-in-africa-to-kenya-nigeria/
リーグ・アンは、自国フランスで「Ligue 1+」を展開するというある意味壮大な実験の最中です。DAZNとの放映権契約が破棄され、ある意味仕方なく始めたという感じですが、従来の放映権料をカバーできるほどの契約数は獲得できていません。
テコ入れの一環として、ワールドカップの放映権獲得をめざしましたが、失敗に終わったと報じられており責任問題に発展しています。こちらもまた先行きが暗いです。
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