ISU、2027年以降の新規代理店を募集開始

ISU(国際スケート連盟)は、放映権やスポンサーシップなど商業的な権利を一手に引き受ける代理店を募集しています。5月以降に入札を実施する予定です。期間は2027-28シーズンから5年間となっています。


詳細な内容はまだはっきりしていないのですが、気になるのは放映権の対象に日本が含まれているのかどうか。現在の契約では、放映権の販売はinfrontが代理店となっていますが、日本などいくつかの市場においては対象外となっています。もし含まれるようになると、結構やっかいなことが待っているかもしれません。

ISUは「Vision 2030」というロードマップを示しており、そのためのパートナーを求めています。5つの柱があり、それぞれの頭文字は「GOISU」となっています。ゴイスーとか言わないで。


  • Growth (成長): 収入増加、ファンの体験向上、競技をより魅力的に
  • Opportunity (機会): 世界的なスケート人口の増加
  • Innovation (イノベーション): 主にデジタル面での技術革新
  • Safeguarding (安全保護): スケーターの保護、ドーピング対策の強化、環境対策
  • Unity (誠実性): ステークホルダーとの協調、ガバナンス強化

https://isudam.blob.core.windows.net/isudamcontainer/ISU-VISION-2030-1754649705-0879.pdf


ISUの財政については、4年前の2022年に取り上げたことがあります。IOCからの分配金が減ったこと、ロシアを締め出したことの影響で財政が悪化し、赤字になっているという話をしました。また、収入のうちかなりの割合を日本からの放映権料が占めているという話も書きました。


それから4年が経過し、いろいろとアップデートがあるようです。今後情報を丹念に追っていき、次のシーズンまでにはnoteにでもまとめようかと考えております。

ISUが公表している2024年度の収支報告によると、前年は約360万CHF(スイスフラン)の赤字だったものが、2,510万CHF(約50億円)の黒字と大幅に改善されています。


ただ、これにはからくりがあります。CHFは米ドルに対して通貨高であるということです。ISUはその資産の多くを米ドル建てで保有しているため、CHFに換算すると価値が勝手に上昇したのです。これだと正しい見方ができないということで、ISUは2025年度から米ドルで会計を行うとしています。


https://isu-d8g8b4b7ece7aphs.a03.azurefd.net/isudamcontainer/CMS/Corporate-Site/Governance/Transparency/Strategy-&-Financial-Reports/ISU---ANNUAL-REPORT-2024-1752476760-1719.pdf

この表では、2024年度の放映権収入が約1,730万CHF(約34億円)となっています。このうち3~4割程度は日本からのものとみられます。前年より減っているのは、国別対抗戦が開催されなかったのが主な理由です(奇数年に開催)。


円安の影響をかなり受けているだろうことは容易に想像できます。次の放映権料はもしかしたら下げざるを得なくなるかもしれません。ISUにとっては、日本からの依存度を減らす必要があります。


もっとも、先のWBCと同様なことが日本で起きるとすれば話は別です。とくにグランプリシリーズの放映権を持つテレビ朝日は、ここ数年PPVでの配信が中心になっておりやる気がないのは明白です。ストリーミングに置き換わる可能性は高いのではないかと。

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