ACLとルヴァン杯、DAZNでの配信が期待できないパラドックス。

今年もACL(アジアチャンピオンズリーグ)とYBCルヴァンカップが始まった。

ご存知の通り、前者は日本テレビ、後者はフジテレビとスカパーで放送される。となると毎回あがるのが「DAZNに放映権を渡せ」という声。twitterを見ている限りでは、今年は去年よりも格段に意見(苦情?)が増えている。

でも、実はこうした意見が増えれば増えるほど、かえってDAZNにはこれらの放映権を奪いに行く意味が薄れるというパラドックスがある。
その理由とは、こういう意見を言うファンは結局のところDAZNへのロイヤリティが高く、解約する可能性が低いから。
なので限られた予算を使う先は新規顧客の獲得が見込めるコンテンツとなる。ACLやルヴァン杯、そして天皇杯といったコンテンツを加えたところで、既存ユーザーは喜ぶけど、新規顧客は増えない。

一般的に新規顧客の獲得には既存顧客の維持にかかるコストの5倍以上が必要と言われる(一人当たり)。でも、いまのDAZNはまだまだ初期投資が必要なステージ。高いコストをかけてでも新規顧客の獲得を優先する。

逆に言えば、これらのコンテンツにDAZNが手を出した時には、会員数の伸びが鈍化したことを意味すると解釈したほうがよい。もっともDAZNは会員数を公表してないし、放映権料が安ければその限りではないので決めつけるわけにはいかないけど。

あと、有料サービスで放送されているものを別の有料サービスに移せ、という論理は筋が悪いと指摘せざるを得ない。
DAZNユーザーにとっては実質無料かもしれないけど、多くの人に観てもらうためには本当の意味での無料放送を願いたい。

※もちろん放送の質とは別の話。内容についてはどんどん意見を言うべき。あと、中島選手・塩谷選手がゴールしたとのことで西アジアのニーズも高まりそう。

最後に、この件については過去にも取り上げているので、リンクを貼っておきます。

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