MLBパドレス、過去最高の39億ドルで売却へ
MLBのサンディエゴ・パドレスは、球団の売却に合意したことを発表しました。6月のオーナー会議での承認後、手続きに入ります。
買収するのは、投資会社・クリアレイクキャピタルの共同創業者であるホセ・E・フェリシアーノ氏と、その妻であるクワンザ・ジョーンズ氏が率いるグループです。クリアレイクはプレミアリーグ・チェルシーの共同オーナーでもありますが、今回は個人による買収となっています。
パドレスの企業価値は総額39億ドルと評価され、これはMLB球団の買収では過去最高とのこと。ただし、すべての株式を買収するのではなく、40%程度になるとのこと。買収額については公表されていません。
今回の買収劇の背景としてあげられるのが、「ローカル放映権の崩壊」と「お家騒動」ということになります。当ブログでは、Bally Sports(後のFanDuel Sports Network)の破綻劇について何度もお伝えしてきました。
Bally Sports傘下の放送局と、2013年から「20年総額12億ドル」の放映権契約を結んでいたパドレスですが、2023年にBally Sportsが経営破綻。真っ先に不払いとなり、契約が破棄されてしまいます。
資金繰りが苦しくなったパドレスは、その年のオフシーズンに1億ドルを借り入れる計画を立てましたが、MLBの許可が得られず5,000万ドルにとどまったとのこと。資金のショートは選手の補強に直結するため、苦戦を強いられることとなりました。
その後、Bally Sportsの運営会社と和解し、7,890万ドルの支払いを受ける予定となっていましたが、実際に回収できたのは1,700万ドル程度だったとされています。
さらに、2023年11月にはオーナーのピーター・サイドラー氏が亡くなってしまい、未亡人と兄弟による「お家騒動」が勃発します。
この件は、今年2月に和解が成立し、未亡人側が訴訟を取り下げることで決着しています。これによって買収の動きがようやく本格的に動き出したことになります。
腐っても人気球団であればそれなりの値段が付きます。新オーナーのもとでパドレスの逆襲が始まることになります。
もっとも、ローカル放映権の問題は解決したわけではありません。現在はMLB.TVの管轄となっていますが、2029年の再編に向けてどんな動きを見せるのでしょうか。
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