Amazon、NYのローカル局を買収しテレビ進出へ。

ついにAmazonがテレビの世界に乗り込んできた。AmazonとCATV大手のシンクレア社などで構成される投資グループが、ニューヨークのローカルテレビ局「YES Network」を買収。その金額は35億ドルとされている。


YES Networkは2002年に設立されたFOX系列のテレビ局。名前は「Yankees Entertainment Sports Network」の略であり、ニューヨーク・ヤンキースの他、NBAのブルックリン・ネッツとFOXが出資者に名を連ねる。放映権では先の2チームのほか、ヤンキースが出資するMLSのニューヨーク・シティFCの試合を保有している。

YESが売却された理由は、ディズニーが21世紀FOXのエンターテイメント部門を買収したため。ディズニーは4大ネットワークのひとつであるABCや、スポーツ専門局のESPNを傘下に抱えているため、独占禁止法に抵触しないようにこれらを明確に分離することが求められていた。

アメリカ国内では22のローカル局が対象となっており、YESもそのひとつ。他にもESPNと競合するブラジルやメキシコなどの局が対象となっている。買収成立後のFOXはテレビネットワークとFOXニュースなどのメディア事業に特化した企業となる。


ディズニーはこれらの資産を分離独立させる目的で新会社「FOX Corporation」を設立。今後はここから資産を切り売りしていくことになる。また、ディズニーはこれをもって21世紀FOXの買収プロセスが完了したと発表した。

アメリカのスポーツの放映権は全米向けとローカル向けで分離されているため、Amazonが握ったのはローカル向けということになるけど、それでもニューヨークというど真ん中を獲得できたことの意味は重い。

グローバルとローカルの両方向から挟み撃ちにする、いわゆる「グローカル」と呼ばれる戦略の拠点としてYESは活用されるはず。今後の新たな展開が楽しみになってきた。

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