ドコモとWOWOWが資本提携。Leminoを共同運営
ドコモとWOWOWが資本提携を発表しました。ドコモはWOWOWの株式2.8%を取得します。また、両社は合弁で新会社を設立し、Leminoを共同で運営します。新会社の株式はWOWOWが51%、ドコモが49%を保有します。
当ブログはあくまでもスポーツ目線でお伝えするものですが、音楽ライブやドラマなど多岐にわたる提携であり、今後日本国内の業界再編にもつながりそうな大きな動きです。
昨年11月に両社はコンテンツの共同制作などで提携することを発表しましたが、日経新聞の記事によると、ドコモはWOWOWとの資本提携を希望していたとのこと。さらに、WOWOWの大株主であるフジテレビやTBSにも協力を呼びかけ、国内の動画配信サービスの再編を目論んでいました。
今回の提携は、おそらくその時よりも小規模なものにとどまったと想像しますが、それでもLeminoを差し出し、WOWOW側に主導権を持たせたわけですから、結構思い切ったと言ってよいかと思います。
ドコモは「べニュー運営」と称し、スタジアム・アリーナビジネスに力を入れています。東京の有明アリーナや国立競技場(MUFGスタジアム)、名古屋のIGアリーナの運営権を獲得しました。
これらでは、スポーツや音楽ライブなどが開催されます。ドコモとしては、最新の通信技術を活用する舞台であり、またオンラインとリアルを融合する場となります。その点において、スポーツや音楽ライブに強みを持つWOWOWはよいパートナーと言えます。
WOWOWは放送契約の減少が止まりません。スポーツにおいては、欧州CLこそ死守したものの、テニスのATPツアーやゴルフのLPGAツアーを喪失しました。一方で、楽天の撤退によりいったんは失ったNBAをドコモとの提携で復活させています。
テニスはグランドスラムの権利を残していますが、錦織圭選手が今年限りでの引退を表明。大坂なおみ選手の調子も戻らず、ひとつの時代が終わろうとしています。WOWOWの担当者は、テニスにも外資系の波が来れば太刀打ちできないだろうと悲観的な見方を示しています。
井上尚弥選手を始め、大橋ジムと提携しているLeminoですが、WOWOWの「エキサイトマッチ」と連携しています。WOWOWでの生中継はありませんが、選手自身が出演する録画放送などを実施しています。こちらの拡充は期待されるところです。
ドコモとDAZNとの提携はどうなっていくでしょうか。「ドコモMAX」ではDAZNやLeminoをセットで提供していますが、もしLeminoとWOWOWオンデマンドが統合し、セットに組み込まれるようなことがあれば、スポーツ好きにとってもうれしいことになります。逆にDAZNのコンテンツがLeminoを経由してWOWOWで放送される未来も考えられます。
ドコモが描いている業界再編構想が復活するかもしれません。子会社を通してであれば、法の壁を突破できる可能性があります。その場合、フジが運営するFOD、TBSが出資しているU-NEXT、そして日テレの傘下であるhuluがターゲットとなります。
民法各局はBS4K放送からの撤退を発表しており、今後4K制作のコンテンツはWOWOWオンデマンドで配信される予定です。民法各局が出資するWOWOWが選ばれたのは不思議ではありませんが、TVerじゃないの?という疑問もありました。どうやら、WOWOWオンデマンドが業界再編のカギを握る存在になってきた感があります。
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