ラ・リーガ、自前のストリーミングを終了
ラ・リーガがスペイン国内で提供していた、自前のストリーミングサービス「LaLiga+」が6月末をもって終了しました。
2019年に「LaLiga Sports TV」の名前で始まったこのサービス。ラ・リーガのライブ配信こそありませんでしたが、ハイライトやドキュメンタリーなどを配信するなど、ラ・リーガの情報ハブとして機能していました。
それだけでなく、LaLiga+ではスペイン国内の比較的マイナーなスポーツの配信も手がけていました。国内のスポーツ市場全体の活性化も担ってきたわけです。
そんなサービスがなぜ終焉したかと言うと、ひとえに「その役目を終えた」ことに尽きます。サービス開始翌年にはコロナ禍に見舞われましたが、それがストリーミング市場の流れを加速させました。コンテンツの獲得競争は激化し、必ずしもLaLiga+に集まる必要はなくなったのです。
ラ・リーガの放映権契約について、MovistarとDAZNの2社ともに延長で合意したのも大きな材料です。自前でストリーミングを手がけることで、もし交渉が決裂してもLaLiga+で直接販売できるぞ、というのは交渉材料になり得ます。結果として、現在よりも好条件で延長することができたわけです。
ただ、直販モデルで利益が出せるかは別の話です。運営コストをすべて負担しなければいけませんし、単独のコンテンツだけで視聴者に課金してもらうのは難しいです。結局、他のコンテンツもいろいろ視聴できる従来のサービスに流れます。
DAZNと決裂して、自ら「Ligue1+」を立ち上げたリーグ・アンは苦戦が伝えられています。テコ入れとしてワールドカップの放映権獲得をめざしましたが、beIN Sportsに奪われています。
その一方で、プレミアリーグは自前サービスの実験をシンガポールで開始しました。プレミアの真の狙いはまだよくわかっていません。グローバルで展開したいのか、あるいは国によってビジネスモデルを柔軟に変えたいのか。実験の結果しだいで、今後の展開ががらっと変わることも考えられます。
話を「LaLiga+」に戻しますと、LaLiga+では3部リーグ(プリメーラ・フェデラシオン)のライブ配信を行っていました。3部リーグはラ・リーガではなく、RFEF(王立サッカー連盟)の管轄なので、RFEFから放映権を購入していたことになります。
3部リーグの放映権は独占ではなく、複数のテレビ局などに販売されていましたか、来シーズンからはDAZNも購入するとのこと。毎節20試合(※)のうち10試合をライブ配信予定です。これにより、DAZNは1部~3部リーグの放映権を獲得するに至っています。
※3部リーグは2つの地域に分かれ、各20クラブ(計40クラブ)が所属しています
0コメント