アメリカ終戦。ベルギー戦の視聴者数は?
トランプ大統領の介入によってすっかり悪役となったアメリカ代表。ベルギー戦に敗れ、ベスト16で大会を去ることになりました。
アメリカでの視聴者数ですが、速報値によるとFOXが3,000万人、Telemundoが1,200万人の計4,200万人に達する見込みとのこと。今後確定値が出る予定ですが、当然ながらアメリカのサッカー中継において史上最高となります。
4,000万人超えという数字は、1億人を超えるスーパーボウルにはさすがに及ばないものの、NFLのプレーオフラウンド並みだとのことで、とくにFOXにとっては大勝利だったと言えます。今後に遺恨を残す結果となったのは至極残念ですが。
トランプ大統領がFIFA・インファンティーノ大統領に電話をかけたことは双方が認めていることです。ただ、他のメディアが広く扱っていることを個人ブログがまねてもしょうがないので、ここでは別の視点の話を書きます。
FIFA側の主張では、今回の出場停止処分の「猶予」は裁定委員会で決定されたものであり、また裁定委員会は独立した機関なので、いくら会長であっても圧力は受けていないとしています。それが本当なのかは今後の検証を待ちたいと思います。
また、USSF(米国サッカー協会)は弁護士を立ててFIFAに異議申し立てを行っており、CAS(スポーツ仲裁裁判所)への上訴もちらつかせていたとのことです。CASが出てくるとなかなか厄介なことになりますので、処分猶予に傾いた可能性は考えられます。
USSFの弁護士だけでなく、ホワイトハウスでワールドカップのタスクフォース責任者を務めているアンドリュー・ジュリアーニ氏が動いたとも報じられています。ホワイトハウスの弁護士、さらにはトランプ大統領に話をつないだのもこの人物のようです。
抗議の根拠となっているのが、VARの適用方法の誤りでした。ファウルの「強さ」を判断するにあたっては、スローモーションの映像を用いるべきではないとされています。
主審は当該プレーの際、そもそもファウルの判定もしていません。ボールがサイドラインを割り、選手が倒れているのを見て試合を止めています。その後VARが介入してきたわけです。オンフィールドレビューで映し出された画面はスローモーションでした。
判定の詳細について素人が述べるのはやめておきますが、日本のサッカーファンの多くは「Jリーグジャッジリプレイ」で脳を焼かれていますので、さまざまな意見が出てくるものと思います。この議論は、トランプ大統領の圧力とは別にどんどんやるべきかと思います。
話を戻しまして、アメリカでこれだけの視聴者数を記録したという事実は、日本にとっても今後のヒントになりそうです。
日本の何が足りなかったのか。いわゆる「戦犯探し」に与することはありませんが、あらゆる面で底上げが必要なことは確かです。JFA、Jリーグともにさらなる資金が必要があることは言うまでもないでしょう。
そのためには放映権収入の増加が欠かせません。朝日新聞によると、両者が合同でマーケティング会社を設立する構想があるとのことです。
放映権料を増やすということは、無料での放送が減る可能性と表裏一体です。ならば、放送局や配信会社にもメリットが必要となるのですが、アメリカでの視聴者数からみて分かるのは、広告料金にはまだまだ値上げの余地が存在するということです。
ただ、これがなかなか難しい。JFAの放映権は電通が取り扱っており、またJリーグも電通をマーケティングパートナーとしています。日本の広告代理店はなかなか特殊な存在で、主催者・テレビ局・スポンサーそれぞれの顔を立て、落としどころを探るのが仕事です。この体制が続く以上、大幅な広告料金の値上げは難しいものと考えられます。
ただ、やろうとしている片鱗はうかがえます。WBCでNetflixと日テレが組んだ背景であったり、ワールドカップで電通が作った枠組みをみていると、今後は広告もテレビとストリーミングの融合が進んでいくことは明らかです。
0コメント