米のブンデス放映権、NBCから分離のVersantへ
今シーズン限りでESPNとの契約が終了した、アメリカにおけるブンデスリーガの次期放映権ですが、昨年NBCユニバーサルから分離した事業会社「Versant」が獲得しています。5年契約で、総額1億ドルとされいます。
Versantの傘下である有料チャンネルのUSA Networkで年間30試合以上が放送されますが、残りの試合については無料のストリーミングサービスであるFandangoで配信されるというのが大きなポイントとなっています。
Versantは、NBCユニバーサルの傘下だった有料チャンネルの事業を切り出した会社です。さらに言うと、最近になってNBCユニバーサルもまた親会社のComcastから切り離されることが決まったため、だいぶ複雑なことになっています。
NBCユニバーサルはプレミアリーグの放映権を持っており、傘下のPeacockで有料配信しているほか、USA Networkでも放送されています。それに対し、ブンデスリーガはVersantが自ら契約の主体となり、Peacockには出さないことになりました。その代わりと言いますか、無料で多くの試合が視聴できるというのは前向きにとらえてよいのでしょうか。
放映権料は1年あたり2,000万ドルで、従来のESPNが契約していた年3,000万ドルから減ってしまいました。先日新たな契約が結ばれたセリエAもまた減額になったとされており、アメリカのサッカー人気はワールドカップがピークだった、ということになってしまうのでしょうか。
NBCとプレミアリーグの契約は2027-28シーズンまでであり、年間4.5億ドルと推定されています。要するに、アメリカのサッカー人気が高まったところで、プレミアやCLなどに集中し、なかなか他のリーグには恩恵が回ってこないとも言えそうです。
ただし、今回の契約は英語に限定されており、スペイン語放送については別途契約が結ばれる予定です。前任のESPNは英語・スペイン語の両方の権利を持っていましたので、今後の発表によっては合計で金額が上回る可能性を残しています。
最後に、Fandangoという名前を聞いて、かつて吉本興業が開設していたチャンネル「ヨシモトファンダンゴTV」を思い出した方もいらっしゃるかもしれません。いちおう確認しましたが、まったく無関係であることを報告しておきます。
アメリカ市場における欧州サッカーリーグの放映権
- プレミアリーグ: NBC
- 2022-23シーズンから6年契約、総額27億ドル(1年あたり4.5億ドル)
- ラ・リーガ: ESPN
- 2021-22シーズンから8年契約、総額14億ドル(1年あたり1.75億ドル)
- ブンデスリーガ(英語): Versant
- 2026-27シーズンから5年契約、総額1億ドル(1年あたり2,000万ドル)
- セリエA(英語): CBS
- 2026-27シーズンのみ単年契約、5,000万ドル以下と推定
- セリエA(スペイン語): 不明
- ※2025-26シーズンはFOX DeportesとDAZNが獲得
- リーグ・アン: beIN Sports
- 2024-25シーズンから5年契約
- FAカップ: ESPN
- 2024-25シーズンから4年契約
- EFL: CBS
- 2024-25シーズンから4年契約
- 欧州CL/EL(英語): CBS
- 2024-25シーズンから6年契約、総額15億ドル(1年あたり2.5億ドル)
- 欧州CL/EL(スペイン語): TelevisaUnivision
- 2024-25シーズンから6年契約、総額2.25億ドル(1年あたり7,500万ドル)
- →DAZNにサブライセンス (2026-27シーズンから2年契約)
- EURO本大会/予選/ネーションズリーグ: FOX
- 2022-23シーズンから6年契約
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