PFLとMVPが合併。MMAとボクシングが融合

総合格闘技(MMA)の興行を手がけるPFL(Professional Fighters League)と、主にボクシングの興行を手がけるMVP(Most Valuable Promotions)が合併すると発表しました。MMAとボクシングの両方をプロデュースする、格闘技の総合企業となります。


合併後のブランドはMVPとなる予定で、合併手続きが完了するまではPFLの名前が残りますが、来年初めには「MVP MMA」として運営される予定です。

MVPを率いるのは人気YouTuberのジェイク・ポールです。兄のローガン・ポールとともにボクシング界に進出し、嵐を巻き起こしてきました。


ジェイク氏は2023年にPFLと出場契約を結びましたが、参戦は実現しませんでした。その後、ジェイク氏は自らの興行団体としてMVPを設立。主に女子選手のボクシング興行を手がけてきました。

ジェイク氏は、2024年11月にマイク・タイソンと対戦します。この試合はMVPがプロモートし、Netflixでライブ配信されましたが、障害が発生するほどの盛況となりました。試合内容は凡戦だったようですが。

今年5月、MVPはMMAに進出し「MVP MMA1」を開催。これもNetflixで配信されています。


「MVP MMA1」ではPFLとの契約を解消したフランシス・ガヌー選手が参戦。また、ジェイク氏自身のPFLとの契約も切れており、MVPとPFLの関係は悪化していたようにも思われたのですが、実際には正反対。裏ではがっちり握手していました。

このようにNetflixと密接な関係を築いているMVPですが、PFLが現在結んでいる放映権契約については「関係を維持する」としています。ただ、一部の大型イベントについてはNetflixで配信される可能性が高そうです。


日本では、U-NEXTがPFLを配信しています。昨年でいったん契約が切れたのですが、PFLがRIZINと提携したこともあって復活しています。RIZIN所属の選手がPFLを通じて、新生MVPのリングにあがる展開も充分ありそうです。

ブランドとしてはMVPのほうが残りますが、資本的にはPFLのほうが強くなっています。今年1月、PFLはニューヨークを拠点とするKnighthead Capital Managementと、UAE・ドバイを拠点とする885 Capitalからの出資を受けており、今回の合併もこの2社が主導したようです。


標的は当然TKOホールディングスということになります。UFCとズッファ・ボクシング、そしてWWEを抱える格闘技の覇者に対してどんな戦いを挑むのでしょうか。

また、ボクシングにおいては世界を牛耳るサウジ資本に挑むこととなりますが、この発表のわずか2日前、MVPは女子ボクシングの人気拡大を目的として、マッチルームとの提携を発表しています。


マッチルームは言うまでもなくDAZNと親密な関係を保っており、またDAZNはサウジ資本の出資を受け入れている企業です。このあたりの距離感もまた気になる要素です。

ちなみに885 Capitalですが、先日ラ・リーガ2部のCDレガネスを買収しています。かつては柴崎岳選手(現鹿島)が、最近だと「ピピ」こと中井卓大選手(現今治)が在籍していました。

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